ピップ・エルドリッジ
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エクゼクティブ・ディレクター
ファースト・ライト / イギリス
ブリストル大学にて、スペイン語と美術史を学び、ウォーターシェッド・メディア・センターで、視覚障害者に映画を楽しんでもらうための音声ガイド制作に携わり、映画教育のアシスタントを務める。国際的に有名な短編映画祭「エンカウンターズ」で働いた後、英国映画協会 (BFI)に移籍。さらにBFIからUKフィルム・カウンシルに移り、地方での上映機関であるイングリッシュ・リージョナル・スクリーン・エージェンシーの設立チームに加わった。そして、フィルム・ロンドンで、展覧会と教育部門のマネージャーに就任し、ロンドンの様々な映画祭のサポートを行った。2004年10月、ファースト・ライトに移籍し、様々なプロジェクトを成功に導いている。
「ファースト・ライト」First Light(イギリス)
UKフィルムカウンシル(UK Film Council)とともに、イギリス国内で幼少期から青年期に至るまでの映像制作を支援している。
また、都市集中型の映像産業から地方都市での産業育成(人材育成を含む)にも注力している。国費を投じて取り組む子供たちのクリエイティビティを引き出すための映像制作プログラムの実績及び課題についてお話いただく。 |
オースティン・ヘーベル
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クリエィティブ・ディレクター
リスン・アップ! / アメリカ
20年以上前、通っていた工科大学のラジオ局に立ち寄ってみた。メディアへの愛着が急激に高まった。マウンテンバイクに乗って学校を飛び出して、アメリカ合衆国南部と中央アメリカの旅のコラムを週刊紙に連載した。ガテマラでは、開発や人権問題に携わる機関のための映画を製作した。また、ストリートチルドレンとともに彼ら自身のためのテレビ番組も制作した。およそ10年後のニューヨークで、「リスン・アップ!(Listen Up!)」の素晴らしいチームは、世界中の120もの若者のメディア団体を支援している。特に、私が誇りに思っているのは「インターナショナル・ビヨンド・ボーダーズ:ティーンエイジャーズ・ワールドワイド(international Beyond Borders: Short Films by Teenagers)」 (インディペンデント・フィルム・チャンネル(Independent Film Channel/IFC))だ。本作は、アメリカ合衆国のテレビ番組に対する最も権威ある賞、ピーボディ賞を受賞している。
「リスン・アップ!」Listen UP! (アメリカ)
子供たちに社会に対する「声」を発信させることを目的に映像制作を推進しており、より社会性の高いプロジェクトを中心に展開している。全米にも映像制作教育のネットワークを構築しており、制作や海外に向けた発信も積極的に支援している。
財団や民間企業の社会貢献プログラムとも数多くコラボレーションを進めており、柔軟かつ独自性の高いプロジェクトを進めている。アメリカ国内における子供のための映像制作プログラムの現状などについてお話いただく。 |
スサネ・ワド
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フィルムスタディーズ・ディレクター
ステーション・ネクスト/ デンマーク
1978年、教育大学を卒業後、85年に至るまで小学校と中学校の教員を務める。
1985年デンマーク王立教育大学で美術を学び95年まで、国立先端技術センターで総合教育の教員と編集者を務める。その後、98年までデンマーク映画運営委員会の映画教育長に就任。2000年までは、デンマーク映画協会の映画教育事業の責任者となる。
2000よりステーション・ネクスト(Station Next)のフィルムスタディーズのディレクターに就任。ここで行われるワークショップの企画開発の監修や教材の開発に従事するとともに、海外渉外にも携わっている。
「ステーション・ネクスト」Station Next(デンマーク)
ラース・フォン・トリアー監督(『奇跡の海』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』/デンマークを代表する映画監督)が所属するプロダクションである「ゼントローパ」が中心となって財団化し、子供たちのための映像制作プログラムを提供している。1日及び1週間コースの映像制作をはじめ、3年間かけてじっくり育てるコースもある。純民間組織としてこのような充実したプログラムを提供できるのは大変貴重であり、フィルム・インスティテュートなどとも連携を取りながら実施してきたこのプロジェクトの実績と課題をお話いただく。 |
鵜飼捷一
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SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ・映像ミュージアム
チーフディレクター(日本)
1944年名古屋生まれ。電通テックにてCMディレクター、プロデューサーとして35年在籍。ハウス食品、トヨタ自動車、東芝、松下電器等のCMが全日本シーエム放送連盟(ACC)賞を受賞した他、コニカのCMでは産業映画祭グランプリを受賞。2002年SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ内の映像ミュージアム創設に際し(株)スキップシティに転籍。チーフディレクターとして子供向け映像制作プログラムの開発や運営に従事する。 |
<モデレータ> 掛尾良夫
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株式会社キネマ旬報社 常務取締役、キネマ旬報映画総合研究所 所長
1950年東京都生まれ。NHKサンダンス国際賞を立上げ、韓国の映画週刊誌『シネ21』との提携、東京国際映画祭企画開発委員、『キネマ旬報』編集長などを歴任。 |