審査員
長編コンペティション部門
山本又一朗
プロデューサー/日本審査委員長
1972年東宝での長編製作以降『太陽を盗んだ男』(長谷川和彦監督)『ベルサイユのばら』(ジャック・ドゥミ監督)を製作。1985年フランシス・F・コッポラ、ジョージ・ルーカスの共同製作で『MISHIMA』(ポール・シュレイダー監督/カンヌ国際映画祭芸術貢献賞受賞)を製作。1993年トライストーン・エンタテイメントを設立。最新作は『クローズ ZERO』(三池崇史監督)『僕の彼女はサ イボーグ』(クァク・ジェヨン監督)等。
イン=アー・リー
プロデューサー/アメリカ、ドイツ審査員
ロサンゼルスとケルンをベースにプロデューサーとして活躍。ヴィム・ヴェンダース監督作『アメリカ、家族のいる風』と『ランド・オブ・プレンティ』をプロデュース。その他にもグレース・リー監督『The Grace Lee Project』、フランス/ルーマニア共同製作のカタリン・ミツレスク 監督『The Way I Spent the End of the World』などがある。映画製作会社Greenskyfilmsの共同設立者でもあり、ドイツのインディー作品と共同製作を主にプロデュースしている。ヴェンダース監督の『In the Miso Soup』とアルヴィン・チェン監督『Au Revoir Taipei』が現在進行中。
オウロー・セウンケ
プロデューサー/インドネシア審査員
1982年の初プロデュース作品『The Taste of Water』がヴェニス国際映画祭にて金獅子賞、その他映画祭にて数々の賞を授賞。1985年の2作目『Pervola』も最優秀オランダ作品など、高く評価される。2004年から2006年まで、ジャカルタ国際映画祭のディレクターを務め、地域で注目を集める文化イベントに成長させる。辞任後、映画製作会社ECCO Films Indonesiaを設立。現在、企画を幾つか開発中。
ポール・ラファエル
プロデューサー/イギリス審査員
ドバイ映画祭で主演女優賞と最優秀作品賞、ヴェニス映画祭にてヒューマンライツ賞を授賞、その他数々の賞に輝いた『戦渦の下で』をプロデュース。その他、『Anita & Me』、 ジョン・ボン・ジョヴィ、タンディー・ニュートン主演『妻の恋人、夫の愛人』、 ユアン・マクレガー主演でマレーシア、シンガポール、インドネシア、ロンドンで撮影された『マネートレーダー 銀行崩壊』、 ベン・キングズレー 、ヘレン・ミレン、チャールズ・ダンス主演の『パスカリの島』などがある。現在、様々な企画が進行中。BBC Filmsと協同で『スラムドッグ・ミリオネア』の原作者ヴィカス・スワラップによるデリを舞台にした殺人ミステリー『Six Suspects』も企画中。
春名 慶
プロデューサー/日本審査員
1969年大阪府生まれ。1993年博報堂に入社し、番組企画セクション配属を経て、97年に映画セクション転属となり映画ビジネスに携わる。2003年には博報堂DYメディアパートナーズ エンタテインメント事業局映像事業部に転属。2007年5月より株式会社ショウゲート代表取締役に就任。主なプロデュース作品には、『模倣犯』、『世界の中心で、愛をさけぶ』、『いま、会いにゆきます』、『電車男』、『県庁の星』、『クローズド・ノート』等。2005年、第28回日本アカデミー賞会長功労賞、第24回藤本賞を受賞している。
短編コンペティション部門
桝井省志
プロデューサー/日本審査委員長
1993年に周防正行、磯村一路監督と共に独立し株式会社アルタミラピクチャーズを設立。以後『Shall we ダンス?』(周防正行監督) 『がんばっていきまっしょい』(磯村一路監督)『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』『ハッピーフライト』(矢口史靖監督)等の話題作をプロデュース。『Shall we ダンス?』は米国でリメイクされ全世界で公開された。若手の発掘にも関心が高く、多くのプロデュース実績がある。
ジョン・ウィリアムズ
映画監督、プロデューサー審査員
イギリス、ウェールズ出身。1988年に来日。最初2年間滞在のつもりが、映画製作会社百米映画社を立ち上げ現在まで20年日本に暮らすことに。2001年、初の長編映画「いちばん美しい夏」で監督デビュー。日本映画監督協会最優秀初監督賞にノミネートされる。その後2007年には「スターフィッシュホテル」を脚本監督しルクセンブルグ国際映画祭にてグランプリ受賞。2006年から3年間経済産業省の事業、国際共同製作映画支援ワークショップJ-Pitchを運営。最近はプロデュースも行い日本映画の海外普及に奮闘中。
相原裕美
プロデューサー審査員
1992年『鉄男II / Body Hammer』(塚本晋也監督)をプロデュースし、海外映画祭出品を重ねたことから海外との深い交流が始まる。1995年Be wizを設立後、映画祭コーディネーター(ロッテルダム/トロント映画祭ほか)として日本映画を広く海外に紹介すると共に、プロデューサーとしても海外との合作(『地球で最後のふたり』 (ペンエーグ・ラタナラーン監督)ほか)を経験。
まつかわゆま
シネマアナリスト審査員
東京都生まれ。東京都立大学人文学部卒業、東京アナウンス・アカデミー卒業。現在、東放学園講師、巴里映画シネマスクール講師を務める。大学卒業後、編集者を経て映画専門のライターになり、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等で映画紹介や評論、解説、インタビューなどを手がける。近著に「シネマでごちそうさま 恋と仕事と女たち」(近代映画社 スクリーン新書)。日本映画ペンクラブ会員。