2010年7月29日
新しい試み『幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター』バリアフリー版上映
不朽の名作を字幕と音声ガイド付きで
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭7日目。映画祭のオープニングで上映された山田洋次監督の『幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター』が、今度は映画祭の新しい試みとして“バリアフリー版”で上映された。
“バリアフリー版”では、耳の不自由な方のための字幕(セリフだけでなく効果音なども文字で説明される)や、目の不自由な方のための音声ガイドが用意されている。試しに音声ガイドを聞いてみると、登場人物の服の色から背景、これがなければ見過ごしてしまったかもしれない細部までがナレーションで説明されていることに驚かされる。この日の音声ガイド利用者は30人程度だったという。盲導犬同伴席には、主人と一緒に映画を楽しむ(?)犬の姿も見られた。
現在のところ、バリアフリー版が作られている作品の数はまだまだ少なく、鑑賞機会も多くはないが、こうした上映が今後も各地で一般的に行われるようになっていくよう望みたい。