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【デイリーニュース】 vol.01 第11回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014開幕!
10年間で築いた基礎の上で映画祭をさらに大きく
一堂に会した長編、短編、アニメーションの各コンペ部門に参加した監督と審査員の皆様、そしてデジたるくん
デジタルシネマに特化した世界でも類を見ない映画祭、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014が、7月19日(土)、いよいよ開幕した。11回目を迎えた今年は、これまでの長編・短編コンペティション部門に加えて、アニメーションコンペティション部門が新設された。また、今回初めて川口市のメイン会場から離れた大宮ソニックシティでサテライト上映が行われるなど、新たな企画も盛りだくさんで、映画祭の規模がさらにスケールアップ。メイン会場のひとつである映像ホールで行われたオープニング・セレモニーには、参加ゲストや審査員の皆さんが顔を揃え、これから9日間にわたる映画祭を楽しもうという大勢の観客がつめかけた。
挨拶に立った映画祭実行委員会会長の上田清司埼玉県知事は、「映画祭は今回、11年目を迎えました。始めた当初はデジタルシネマという言葉も一般的ではありませんでしたが、今や国内の映画館の96%はデジタル化されています。そういう意味で、世界に先駆けた映画祭を行ってきたことを誇りに思っています。また、ここで評価された数多くの監督がその後、メインストリームや世界の映画祭で活躍しており、彼らにチャンスを与えた登竜門となったことも誇りに感じています。10年間で築いた基礎の上に、映画祭をさらに大きく発展させていきたい」と抱負を語った。ほか同映画祭実行委員会副会長の奥ノ木信夫川口市長、八木信忠同映画祭総合プロデューサーらが登壇した。
セレモニーに続いて上映されたオープング作品は、スコットランド版『マンマ・ミーア!』とも称されるデクスター・フレッチャー監督のミュージカル映画『サンシャイン/歌声が響く街』。フレッチャー監督は、一昨年、40年以上にわたる俳優生活の後に初監督した映画『ワイルド・ビル』を引っ提げて、本映画祭長編コンペティション部門に参加し、話題を呼んだ。今回は、登壇こそしなかったが、上映前にビデオレターで登場。「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、最高にファンタスティックな映画祭だった。いろいろな人と出会えて楽しかったし、こうやってオープニングにまで選んでもらえて嬉しい。また、ぜひ」と挨拶。日本では8月1日に劇場公開される『サンシャイン/歌声が響く街』を一足先に見ることができたのは、映画祭との深い縁あってこそなのだ。
今年の長編部門(国際コンペティション)には84の国と地域から536作品の応募があり、その中から海外作品9本、国内作品3本が上映される。また、短編部門(国内コンペティション)では15~30分の短編12本が、アニメーション部門(国内コンペティション)では14本のノミネート作品が上映される。いずれも各上映後にQ&Aの時間が設けられており、監督や出演者に直接作品について質問することも可能。ロビーなどでゲストと気軽に交流できるアットホームな雰囲気も本映画祭の魅力のひとつだ。フレッチャー監督のように、これからどんどん活躍しそうな人と出会うチャンスもあるかも。
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014は、7月27日(日)まで。コンペティション部門の受賞結果は、最終日のクロージング・セレモニーにて発表される。