SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017

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【デイリーニュース】 vol.04 〈Dシネマ—新たなる潮流〉セミナー:AR・VRの最新動向とビジネス展開

基礎知識を交えつつ、市場動向やビジネス応用事例なども

セミナーに登壇した三代沢正教授(諏訪東京理科大学 経営情報学科教授 博士 国際情報通信学)

 

近年、次世代の映像メディアとして海外の映画祭などで特集上映が組まれるなど、世界的に注目度が高まるVR(Virtual Reality=仮想現実)映画。今年は、〈Dシネマ—新たなる潮流〉と題した特別企画を開催し、海外4作品、国内2作品のVR映画を、彩の国ビジュアルプラザ1階HDスタジオで、16日(日)から18日(火)にかけて上映している。

 

期間中、次世代のクリエイターを支援するべく、VRの制作現場やビジネスに関わるゲストを迎えたセミナー・トークイベントが連日行われる。16日(日)の午後にその1回目となるセミナー「AR・VRの最新動向とビジネス展開」がHDスタジオにて行われた。ゲストとして登壇したのは、AR(Augmented Reality=拡張現実)、VRなどのメディア表現技術の研究に従事している三代沢正教授(諏訪東京理科大学 経営情報学科教授 博士 国際情報通信学)。入門者にも分かりやすいよう、ARとVRの違いなどといった基礎知識を交えつつ、市場動向やビジネス応用事例なども含めた解説を行った。

 

2020年の世界AR/VR関連市場はおよそ10倍以上に拡大

 

「ぜひ、ひとつでも新しい情報をお持ち帰りいただければ」との挨拶で切り出した三代沢教授はまず、最近の身近なAR、VRの例としてスマートフォン・アプリ「Pokémon GO」の世界的な人気に触れてセミナーを開始。そのほか、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのVRシステム「PlayStation VR」といったエンターテインメント面での事例に加え、JALの社員教育やVolvoの組立工程での利用など、ビジネス面の紹介も行った。

 

ARやVRは、ゲームなどで触れていることもあり、肌感覚で分かっている人は多いかもしれない。しかし、その違いについてたずねられた場合、しっかり答えられる人は少ないのではないだろうか。三代沢教授は、技術の遷移とともにその違いを説明してくれた。「技術の進み方を見ると、まず最初はVRから進んだんですね。VRからの技術の派生のような形でARになり、そして今はMR(Mixed Reality=複合現実)に進化しています。VRは現実には存在しない仮想物をあたかも実在するように体験させるような技術。ARは目の前の現実に対してコンピュータで作られた画像やCGなどを重ねるイメージ。MRはそれをもっと進めて、現実のなかにいろいろな仮想空間を高度に融合したもの。分かりにくいですがARをより高度化したものだと思っていただければいいかと思います」

 

セミナーでは世界のAR/VR市場予測にも言及。その躍進振りには大いに驚かされる。「調査会社IDC Japanのデータになりますが、2020年の世界AR/VR関連市場は、2017年と比べるとおよそ10倍以上に拡大するであろうと言われています。特に小売業や製造業といったビジネス領域では15倍に拡大するという発表です。世界的に見ると日本はエンターテインメント市場が目立つんですが、製造業での利用が進んでいる状況にあります。ワールドワイドの2017年の市場規模は139億ドル、それが2020年には1433億ドル、およそ14兆円くらいになるだろうとの予測です」

 

視聴覚から五感情報へ拡張

 

製造業のビジネス応用、展開事例として、自動車の修理アシスタントやモックアップのVR化なども紹介された。前者は3D指示による分かりやすい修理手引が得られるほか、後者は工期の短縮、費用削減などが期待できるという。そのほか、建築設計、内装デザイン、手術トレーニング、手術支援、体験学習、技能訓練、スポーツトレーニングなど様々な分野に応用できるという。

 

最先端の感があるこれらの技術だが、今後発展していく動向も興味深いところ。三代沢教授は議論されている段階であると前置きしつつ、「広く言われている話ですが、視聴覚から五感情報へどんどん拡張されていくでしょう。VR、AR、MRという形の流れになっていますが、次はAH(Augmented Human=拡張人間)という形にいくんじゃないかと思います」と予測。そしてセミナーの締めくくりとして、「我々も開発をしていますが意外に敷居が低い。いろいろなことが自分たちでやれる環境ですので、ぜひそういうお気持ちのある方は参加してほしい。コンテンツやパッケージ、ハード、テクノロジーといった世界がありますので、様々な階層でやってみればいいと思います。ぜひみなさんと一緒に進められたらと思います」と、次世代クリエイターにエールを送った。

 

期間中はVR映画のみの体験も可能なので、興味がある方はぜひ訪れてみてはいかがだろうか。体験には整理券が必要となるため、来場前に以下に記したリンク先で確認しておこう。

 

Dシネマ—新たなる潮流
7月16日(日)~7月18日(火) 各日13:00~18:00
<各日4回開催、入場無料/定員・時間制(最大50分)> 会場:HDスタジオ

 

■セミナー:「ANIMAを撃て!」VR特別編 VR制作におけるノウハウと未来
日時:7月17日(月・祝) 14:00~15:00(開場:13:50)
会場:HDスタジオ
ゲスト:水野 拓宏(株式会社アルファコード代表取締役社長CEO兼CTO)

 

■トークイベント:ストーリーのあるVR作品こその企画・演出方法
日時:7月18日(火) 14:00~14:30(開場:13:50)
会場:HDスタジオ
ゲスト:窪田 崇(『交際記念日』監督)、田中 渉(プロデューサー、『交際記念日』原作・企画)


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