ごあいさつ
埼玉県が主導して行う「SKIPシティプロジェクト」は県内中小企業の国際競争力の強化と、映像関連産業を核とした次世代産業の創出と定着を図るものです。
そのため、埼玉県は次世代映像産業を振興するための施設「彩の国ビジュアルプラザ」を整備し、デジタル映像の制作環境を整え、多くのベンチャー企業や、クリエイター等の支援を開始しています。
「彩の国ビジュアルプラザ」ではこのほか、体験型展示施設「映像ミュージアム」を設け、次世代のクリエイターをはじめとする映像関連産業の担い手を育成するため、この施設を利用した映像制作授業を世界に先駆けて開始しています。
現在では、川口市を中心とした118クラスの児童・生徒がこの場所で映像制作に挑んでいます。
「SKIPシティ国際Dシネマフェスティバル」はこのような「SKIPシティプロジェクト」のダイナミックな動きを補佐するものとして開催されます。日本はもとより世界各国からデジタルで制作された映画を集め、優秀作を上映し表彰していくことを通じて、"Dシネマ"という新しいジャンルの裾野を広げ、新しいクリエイターの発掘、次世代映像産業の育成に役立てていく、そのような位置づけがこの映画祭にはあります。
また、映像分野におけるデジタル技術が、単に合成やCGとの親和性にすぐれているということだけでなく、フィルムとは一味も二味も違った表現世界を創り出し、日本及び世界の映画界に新たな展望を切り開く一助になることも併せて期待するものです。
運営面では、SKIPシティ開所2年前からNPOの映像ボランティア組織を立ち上げ、訓練し、映像ミュージアムやイベント、上映会などの運営を委託する活動も行っています。この映画祭も多くのボランティアがスタッフとして運営に参加し、市民が作る手作りの良さを生かした映画祭にするよう励んでおります。
以上、「SKIPシティ国際Dシネマフェスティバル」の趣旨をご理解いただき、ご指導ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
SKIPシティ国際Dシネマフェスティバル
ディレクター 瀧沢裕二
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