国内コンペティション 短編部門

はなとこと
Hana and Koto

上映日時
7/15(月・祝)16:40 映像ホール
7/18(木)14:00 多目的ホール
配信日時
7/20(土)10:00 ~ 7/24(水)23:00
短編② World Premiere
いつも彼女を追いかけていた――
私と彼女、海辺の町の物語

 

©はなとこと / 田之上裕美

監督:田之上裕美
出演:但馬智、井筒しま、日比虹太郎、唐澤里美、小池首領、荒井典子

2024年 / 日本 / 42分

 

港町に暮らす幼なじみの琴と華は、高校三年生。琴はしっかり者の華を姉のように慕い、常に追いかけている。ある日二人は同じ進路を目指す圭一と出会い、やがて三人の距離は縮まっていく。華の圭一への好意に琴が気づいた直後、二人の関係は予期せぬ方向へ向かう。冒頭、海風に吹かれながら自転車を漕ぐ通学中の琴と華。笑い声を上げ戯れながら疾走する二人をとらえたこのシーンが、この映画のすべてを語るといっても過言ではない。未来は予測できないが、誰かが決めるものでもない。ただひたすら自分の足で自転車を漕ぎ続け向かっていくものなのである。何気ない日常の断片が見るものを捉え、観客はいつのまにか彼女たちの人生に伴走してしまう。本作はそんな映画の力に満ちている。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。


監督:田之上裕美

監督:田之上裕美

高知県出身。大学院在学中に海外通信社でインターン後、ニュースサイトで勤務。2018年からフリー。海外メディアを中心に映像取材を行う。2022年映画美学校フィクションコース第24期高等科修了。同コース初等科修了制作作品『裸足』(22)がなら国際映画祭の学生部門NARA-wave、東京国際映画祭Amazon Prime Videoテイクワン賞 ファイナリストに選出された。

メッセージ

私と妹は、小さい頃から、よく互いの真似をしていました。私は妹の物を欲しがったり、妹は私の後をよくついてきたりしました。身近な人の選択は、互いに強く影響を与えるのだと思います。物語はフィクションですが、私自身の過去の記憶や思い出を辿りながら、時に感じていた大切な存在の代わりに生きているような罪悪感に向き合おうと思い、この作品を作りました。


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