国際コンペティション
子を生(な)すこと
Love Alone Can’t Make A Child
- 上映日時
- 7/16(火)17:30 映像ホール
- 7/20(土)11:00 多目的ホール
- 配信日時
- 7/20(土)10:00 ~ 7/24(水)23:00
子を生(な)したい
その望みにかける、
二人の女性の10年に渡る愛の物語
【【デイリーニュース】Vol.18『子を生(な)すこと』アンドリュー・グラント プロデューサー、ジュディス・ボイト監督 Q&A
困難に立ち向かいながらも愛し合う2人の姿を映画に収めたい!
©Kloos&Co.
監督:ジュディス・ボイト
出演:マリア、クリスティアーネ
2024年 / ドイツ、ノルウェー / 105分
マリアとクリスティアーネ。一組のカップルが緊張しながら1本の電話を待っている。二人で子どもを生(な)したい。そのために10年をかけて取り組んできた二人への結論の電話だ。そして物語は出会いの時まで遡る。障害を抱えアーティストとして活動するマリアと訪問看護師として彼女の元を訪れたクリスティアーネ。二人は戸惑いながらも恋に落ち、共に暮らし始める。やがて二人の子どもを生(な)したいと望む。医療制度内の障害、肉体的・時間的な制約といった数々の困難と向き合いながら、一つずつ可能性を探り取り組んでゆく。率直で、時にユーモラスな会話を通じ、個としての尊厳、互いへの尊重、愛する者と共に生きる喜びと葛藤が描かれる。繊細な距離感で二人の旅路を記録するのは、マリアの13歳からの友人であるジュディス・ボイト監督。初長編監督作となる本作には、愛が本質を失わず長期間に渡りどのように発展していくかという普遍的なテーマが静かに横たわっている。
監督:ジュディス・ボイト
1983年生まれ。東ベルリン育ち。高校卒業後、様々なインターンシップ、バルカン半島への長期滞在、カルチュラル・スタディーズ短期コースを修了。コンラート・ヴォルフ映画テレビ大学ポツダムにて演出を学び、サンクトペテルブルク、ベルリン、テヘランでいくつかの短編・中編ドキュメンタリーと短編風景映画を制作。本作はジュディスの初長編ドキュメンタリー作品。
メッセージ
遠方から観客へ向けてのメッセージを依頼されるのは初めてのことだ。私に言えること:この10年に渡るドキュメンタリーの主人公である私の友人、マリアとクリスティアーネの率直さに感謝している。強く、楽しいだけではなく、疑いや脆さ、絶望の瞬間までも、正直に自分自身を見せようとする彼らの姿勢が、彼らとのつながりを可能とし、自分の人生を生きるとはどういうことなのか、より深いレベルで考えることを可能にしてくれた。更には、不妊を巡る科学の進歩にも関わらず、生殖プロセスを最終的にコントロールする能力は幻想にすぎないことも明らかになった。