国際コンペティション

マリア・モンテッソーリ
Maria Montessori

上映日時
7/16(火)14:00 映像ホール
7/20(土)17:00 多目的ホール

本作は作品権利上の都合により、オンラインでの視聴はございません。

医師、教育者、母親として世界を変えた
強く知的な女性の葛藤を抱えた人生の物語

 

©GEKO FILMS - TEMPESTA FILM

監督:レア・トドロフ
出演:ジャスミン・トリンカ、レイラ・ベクティ、ラファエル・ソンヌヴィル=キャビー 
配給:オンリー・ハーツ

2023年 / フランス、イタリア / 100分

 

AmazonやGoogleの創立者、歌手のテイラー・スウィフト、将棋の藤井聡太などが受けたことでも注目されるモンテッソーリ教育。その生みの親であるマリア・モンテッソーリの劇的な人生を色彩鮮やかに描く。1898年マリアは未婚のまま息子マリオを出産するが、田舎の乳母に無期限で預けることを決める。近代的で自由な女性として革命を起こすためだった。イタリアで女性として初めて医師となり、障害児と接する教師を養成する研究所を設立。フランス人高級娼婦リリと連帯のネットワークを形成し、自立を可能にするだけでなく何よりも心の自律性を信じる教育法を確立していく。医者、教育者そして母親であるマリア・モンテッソーリの劇的な人生を鮮やかな色彩で描くのは、本作が初長編作品となるレア・トドロフ監督。すべてを望み、自らが育ったブルジョア社会の運命さえも永遠に変えてしまう、信じられないほど強く知的なひとりの女性の物語だ。


監督:レア・トドロフ

©François Berraldacci

監督:レア・トドロフ

1982年パリ生まれ。パリ、ウィーン、ベルリンで政治学を学び、その後ドキュメンタリー映画の助監督として働き始める。2012年、初のドキュメンタリー『Saving Humanity during Office Hours』を監督。
2014年には『Russian Utopia』を共同監督。翌年、ジャンナ・グルジンスカ監督のオルタナティブ教育をテーマにしたドキュメンタリー『School Revolution: 1918-1939』(16)の脚本を執筆。そして遺伝性疾患を持って生まれた娘の誕生が本作制作への決定的なターニングポイントになる。

メッセージ

本作のフランス語タイトルは「新しい女性」である。これは歴史学者がよく使う表現で、1900年頃にフェミニストとして教養と独立心を持ち、職業的地位や学術的キャリアを得ることに成功し、知識を通じて社会における自分の地位を主張した女性たちを指す。この作品が、私たちの社会がより包括的であろうとする意欲に欠けている現状に問いを投げかけることを願う。


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