国内コンペティション 長編部門

朝の火
Lost in Reminiscence

上映日時
7/14(日)13:30 多目的ホール
7/17(水)17:30 映像ホール
配信日時
7/20(土)10:00 ~ 7/24(水)23:00
World Premiere
焼却炉丸窓の火は、昇らない朝日なのか
緻密な隠喩によって織り上げられた亡国の悪夢

【インタビュー】『朝の火』広田智大監督
【デイリーニュース】Vol.04『朝の火』広田智大監督、山本圭将、福本剛士、笠島智 Q&A
5年の歳月を経て完成、恩師・青山真治監督の言葉が背中を押した執念の火

©Tomohiro Hirota

監督:広田智大
出演:笠島智、山本圭将、福本剛士、須森隆文、小磯松美

2024年 / 日本 / 82分

 

ごみ処理施設焼却炉。丸窓には煌々と燃える火。ラジオから官房長官の声。元号が変わると告げている。主人公に名は無く、仕事仲間はごみの山に潜り込む。部下を虐め倒す上司。行き先を問うバスの運転手。家族を失った女性。助けを求めることも自分を救うことも出来ず、皆それぞれに狂っている。既に短編が国内映画祭で評価を受けている広田智大は、我が国の「失われた」のではなく「奪われた」30年の姿を、隠喩に隠喩を緻密に重ね、悪夢として織り上げる。我々はこの悪夢から目を覚ますことが出来るのか。文筆家・音楽家として社会に向き合い続ける寺尾紗穂の歌と共に踊られるのは私たちへの鎮魂の踊りだ。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。


監督:広田智大

監督:広田智大

1992年生まれ。埼玉県出身。多摩美術大学 映像演劇学科卒業。在学中、青山真治監督のもとで映画に触れる。卒業後はフリーで映画、CM、MVなどの制作部をしながら作品を制作している。カメラマン、エディターとしても活動中。

メッセージ

作品に携わって頂いた全ての皆さんに感謝いたします。こうして皆さまとスクリーンで共有することができ、嬉しく思っております。埼玉県は私の地元でもあり、『朝の火』のロケ地でもあります。ここ埼玉で初上映を迎えることができるというのも、感慨深いものがございます。


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