国内コンペティション 長編部門
冬支度
Winter Stuff
- 上映日時
- 7/16(火)13:30 多目的ホール
- 7/20(土)10:30 映像ホール
- 配信日時
- 7/20(土)10:00 ~ 7/24(水)23:00
地方に生きること。都会で夢を見ること。
親友二人の別離と挫折を優しいまなざしで描く
【インタビュー】『冬支度』伊藤優気監督
【デイリーニュース】Vol.15『冬支度』伊藤優気監督、石川啓介、仲野修太朗、廖あずみ Q&A
雄大な自然と都会の孤独な日常の対比で若者の挫折と別れを描く
監督:伊藤優気
出演:石川啓介、仲野修太朗、廖あずみ
2024年 / 日本 / 74分
長野の田舎町。建と明は常に行動を共にしてきた親友同士。壮麗な山々に囲まれた地で、建は農業、明は印刷業に励んでいる。建の祖父の死をきっかけに、二人は互いの価値観の違いに気づき始める。祖父の形見のカメラから写真を始め、次第にのめり込んでいく建。戸惑いながらも背中を押す明。二人はそれぞれの道を歩き始める。雄大な自然と息詰まる都会での労働の日々を対比させ、現代社会に生きる若者二人の挫折と別離を繊細に描く。本作が監督一作目となる伊藤優気は、俳優を志し上京後、制作にも関わりたいと独学で脚本を学んだ。建と明を見つめる監督のまなざしは、その過酷な現実を描く時でさえも、絶えず優しく二人に寄り添っている。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。
監督:伊藤優気
高校三年生の時、樹木希林さんの書籍を拝読し感銘を受け、俳優を目指し上京。映画に関わるにつれ、徐々に制作にも携わりたいと思い、独学で脚本制作を学ぶ。今作が短編長編合わせ1作目。本作をきっかけに学びの場を増やしていきたい。
メッセージ
誰の目にも止まらない小さく尊い存在を物語にしました。本作には誰の人生にも起こりうる危うさや、優しさがあると思います。人員や予算が少ない中で映画を撮るということは私たちにとって挑戦でした。皆さんにとって、すぐそばにいる他者を、再度想うきっかけになれば嬉しいです。