国内コンペティション 短編部門

相談
Life Is Snow

上映日時
7/15(月・祝)13:20 映像ホール
7/18(木)10:30 多目的ホール
配信日時
7/20(土)10:00 ~ 7/24(水)23:00
短編① World Premiere
“日本語通じます?” 不幸に陥った男に救いの手は差し伸べられるのか

【デイリーニュース】Vol.10「短編①」『相談』『Loudness』『立てば転ぶ』『チューリップちゃん』Q&A
それぞれの思いを詰め込んだ多彩なジャンルの4作品

©東京藝術大学大学院映像研究科

監督:張曜元
出演:西岡德馬、阿部力、大場みなみ、たけばやし

2024年 / 日本、中国 / 31分

 

中国残留孤児であった大田は、雪深い北国の弁当工場で働いていた。しかし、工場の経営不振により解雇通告された。他に働く当てのない大田は、再度チャンスを与えてほしいと管理職・中村の所へ行くが口論になり、中村から暴行を受けたと警察に訴え、事情聴取のために警察署に向かった。大田は弁護士の聡を呼びだし事件について相談するが、聡は終始冷ややかな態度で対応する。もう少しで示談が成立するところまできたが、事件はまた新たな展開へと向かう。中国東北部を彷彿とさせる雪の白さが、西岡德馬の巧みな演技と相まって、大田の率直な性格を際立たせている。本作は、東京藝術大学大学院映像研究科の卒業制作作品。本映画祭の上映がワールド・プレミアとなる。


監督:張曜元

監督:張曜元

1989年中国大連に生まれる。文部科学省国費留学生として2014年日本へ留学。現在、東京藝術大学大学院映像研究科に在学中。短編作品『ハーフタイム』(23)(Half Time)は第5回中国NOWNESS天才計画でグランプリを受賞、他に第25回上海国際映画祭、第7回平遙国際映画祭、第45回ぴあフィルムフェスティバルなどにノミネートされる。

メッセージ

日本人か中国人か、そこまで重要ですか?大田は中国残留孤児として日本に戻り、中国東北を脱出できたものの、失業の運命からは逃れられなかった。こうした運命のやるせなさは一体誰に相談すればよいのだろうか。この作品を通じて、人間疎外の問題によって本来あるべき家族の絆が消え失せ、金銭を介して成り立つ関係に変わってしまうという社会発展がもたらす負の影響を訴えたい。


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