本年度審査員
長編コンペティション部門
国際審査委員長
新藤次郎(日本)
映画プロデューサー
1949年、神奈川県に生まれる。71年、日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中より新藤兼人作品を中心に独立プロのスチールを担当。79年から三船プロダクションで「大江戸捜査網」(テレビ東京)のプロデューサーを担当。86年『ブラックボード』から近代映画協会にてプロデューサーを務め、現在に至る。プロデュース作品には、1995年度キネマ旬報第一位『午後の遺言状』や、藤本賞を受賞した『一枚のハガキ』などがある。
審査員
田部井悟(日本)
宣伝プロデューサー
1986年、東京テアトルに入社、劇場勤務を経て、配給宣伝を担当。その後CICビクタービデオに入社し、ユニバーサル、パラマウント作品のマーケティングを担当、2002年2月にユナイテッド・シネマに移り、マーケティング部長に就任。8つのシネコンオープン、IMAXの立ち上げを担当、また“ご当地映画”の企画制作や“シネマプロットコンペティション”を立ち上げ、劇映画のオリジナル企画の発掘に注力。昨年、東京テアトルに戻り、映像事業部 宣伝部長に就任した。
カトリーヌ・デュサール(フランス)
映画プロデューサー
デュサールは、経営を学んだ後、パブリシストとして映画業界に入った。1994年、映画製作会社CDPを設立。数多くの国際映画祭で受賞を果たした短編、長編、ドキュメンタリー映画、またTV番組を製作している。製作作品には、2013年のカンヌ国際映画祭ある視点部門作品賞を受賞し、2014年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた、リティ・パニュ監督の『消えた画 クメール・ルージュの真実』、2013年のローマ国際映画祭で上映されたピーター・グリーナウェイ監督の『Goltzius』、2012年のヴェネチア国際映画祭で上映され、東京国際映画祭のコンペティション部門にも選ばれたイェシム・ウスタオウル監督の『天と地の間のどこか』などがある。
ジェームズ・リュー(台湾)
映画製作配給会社代表
1989年にコロンビア・カレッジ・シカゴにて映画製作の修士号を取得後、様々な映画ビジネスに携わる。2000年にMBA取得のため大学に戻るが、2005年に独立系映画の配給・製作を行うJoint Entertainmentを設立。以来、共同プロデューサーとして参加した園子温監督の『希望の国』を含む、何本かのドキュメンタリーや長編映画を製作しているほか、台湾のインディペンデントの映画監督たちを国際的なマーケットに紹介することに尽力している。またJoint Entertainmentは、「台湾シネマ・コレクション2008」の日本での開催に協力した。
短編コンペティション部門
審査委員長
桝井省志
映画プロデューサー/株式会社アルタミラピクチャーズ 代表取締役
大映プロデューサー時代に『ファンシィダンス』(89)、『シコふんじゃった。』(92)を手掛ける。1993年、磯村一路監督、周防正行監督などと共にアルタミラピクチャーズを設立。『Shall we ダンス?』(96)、『がんばっていきまっしょい』(98)、『ウォーターボーイズ』(01)、『スウィングガールズ』(04)、『それでもボクはやってない』(07)『ハッピーフライト』(08)、『ロボジー』(12)、『終の信託』(12)など数多くの劇映画をプロデュース。また『タカダワタル的』(04)『こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』(09)、『オース!バタヤン』(13)など音楽ドキュメンタリー映画も手掛ける。9月には、SKIPシティオープンセットで撮影された周防監督最新作『舞妓はレディ』が公開される。現在、東京藝術大学大学院映像研究科教授を務める。
審査員
平形則安
プロデューサー
1955年群馬県生まれ。日本大学芸術学部在学中からフリーで映画の製作・上映に関わる。1978年、近代映画協会入社。プロデューサーとして新藤兼人監督作品、「NHKスペシャル」「ETV特集」など幅広いジャンルで映像製作に携わる。1999年、ピクチャーズネットワークを設立、代表取締役を務める。プロデュース作品は900本以上。主な映画に『チチを撮りに』(12) 『陸に上った軍艦』(07) 『三文役者』(00)など。『陸に上った軍艦』で2008年第27回藤本賞新人賞受賞。
汐巻裕子
映画製作配給会社代表
90年代よりクズイエンタープライズ国際部洋画買付担当としてライセンシングに携わる。その後、パルコに入社。その後のミニシアターブームの中心となったシネクイント立ち上げに携わる。2005年製作・配給会社スタイルジャム国際部取締役就任。2009年ピクチャーズデプトを設立。劇場配給宣伝、邦画の海外セールス、海外共同製作作品を企画プロデュース。園子温監督最新作『希望の国』のプロデューサーとして、主に海外のファイナンス及び海外展開戦略を担当。2013年には、日米共同製作の英語映画『サケボム』(サキノジュンヤ監督/濱田岳主演)をプロデュースした。
アニメーションコンペティション部門
審査委員長
佐藤充(日本)
クリエイターズカレッジ長
音楽音響関係のレコーディングエンジニアの出身で日本工学院芸術学部にてエンジニア育成の教鞭をとり、その後2000年総合アニメーション科ことStudioCAL(アニメ創造研究所)、2004年マルチメディア・アニメーション学部を立ち上げ、2007年にはクリエイターズカレッジを開設した。世界的なクリエイター人材育成を視野に若者の創作活動を支援している。
審査員
南雅彦(日本)
アニメーション制作会社代表
株式会社サンライズで「天空のエスカフローネ」「カウボーイビバップ」などの作品をプロデューサーとして手掛ける。1998年サンライズから独立、アニメーターの逢坂浩司、川元利浩と制作会社ボンズを設立。「COWBOY BEBOP 天国の扉」「鋼の錬金術師」「交響詩篇エウレカセブン」「ストレンヂア 無皇刃譚」「スペース☆ダンディ」など多くの作品をプロデュースしている。
小原篤(日本)
新聞記者
1967年、東京生まれ。91年に朝日新聞社入社。現在、文化くらし報道部で映画・アニメ・マンガを担当。2007年から朝日新聞デジタルでコラム「小原篤のアニマゲ丼」を週刊連載中。著書に「1面トップはロボットアニメ 小原篤のアニマゲ丼」(日本評論社)。日本アニメ-ション協会会員。