15周年特別企画「名匠たちの軌跡」
A.K. ドキュメント黒澤明/A.K.
7.20(金) 14:30
<1985年/フランス、日本/74分>
フランス人監督から見た、世界の巨匠アキラ・クロサワ。
フランスの映像作家クリス・マルケルによる、『乱』のメイキング・ドキュメンタリー。本編ではカットされたシーンの撮影風景など秘蔵映像を通じ、蓮實重彦によるナレーションで黒澤明の映画術に迫る。
© 2003パリ・グリニッチ・フィルム社/アスミック・エース㈱
監督:クリス・マルケル
ナレーション:蓮實重彦
提供:アスミック・エース
<解説>
スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、フランシス・フォード・コッポラ、北野武など世界中の映画人に多大な影響を与え、日本のみならず世界を代表する映画監督の一人である黒澤明。日本映画黄金期の象徴ともいえる存在であり、デビュー作『姿三四郎』(43)以後、ダイナミックな映像表現とヒューマニズムに徹した作風で、日本映画として初めてヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞した『羅生門』(50)や、『生きる』(52)、『七人の侍』(54)、『隠し砦の三悪人』(58)、『用心棒』(61)、本作の題材にもなった『乱』(85)など生涯に30本の監督作品を残した。98年没。没後、映画監督として初の国民栄誉賞が贈られた。遺作は『まあだだよ』(93)。
監督:クリス・マルケル
1921年生まれのフランス人映像作家。国際的な評価の高いSF短編『ラ・ジュテ』(62)はジャン=リュック・ゴダール、押井守、テリー・ギリアムなどにも影響を与えた。旅する監督としても知られ、本作以外にも『不思議なクミコ』(65)、『サン・ソレイユ』(82)など、日本人や日本を題材にした作品を多数監督している。2012年没。