2015 総括

 

今年12回目を迎えたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015は、7月18日(土)~26日(日)の9日間にわたり開催。映画祭のメインであるコンペティション部門の上映をはじめ、関連企画やイベント等も多数開催されました。

 

 

今年のオープニング上映では、過去本映画祭に2回ノミネート経験のある福山功起監督が、川口市を舞台にある“家族”の形を描いた『鉄の子』を上映。映画祭実行委員会が主体となって製作された本作の上映には、福山功起監督をはじめ、出演の田畑智子さん、裵 ジョンミョンさん、スギちゃん、佐藤大志さん、舞優さんが舞台挨拶に登場。映画祭の幕開けを華やかに彩りました。

 

コンペティション部門には世界74の国と地域から長編部門469本、短編部門134本、アニメーション部門81本の計684本の応募がありました。その中から厳正な審査によって選ばれた長編部門12本、短編部門12本、アニメーション部門14本を会期中に各2回上映。国内外から監督やプロデューサー、出演者らゲストも多数来場、上映後のQ&Aや舞台挨拶に登壇し映画祭を盛り上げました。


また今年の新企画のひとつとして、より多くの方に映画祭を楽しんでいただくため、こうのすシネマ(鴻巣市)、彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市)の2ヶ所でサテライト上映を開催。短編部門のノミネート12作品を2日間にわたり上映しました。


 

毎年恒例となったシネマ歌舞伎では、歌舞伎座新開場こけら落とし公演で上演された『二人藤娘/日本振袖始』の豪華2本立てを上映。バリアフリー上映では昨年の大ヒット作『GODZILLA ゴジラ』(日本語吹替版)を上映しました。

 

 

 

 

開催7日目の7月24日(金)は「アニメDAY」と題し、アニメーション関連のプログラムを多数開催。アニメーション部門の上映に始まり、親子で楽しめる『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』、『STAND BY ME ドラえもん』といった人気作品も上映。『映画 クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の上映後には原恵一監督によるトークショーも行われました。さらに、さいたま市浦和地区を舞台にしたTVアニメ「浦和の調ちゃん」を一挙上映する特別イベントも開催。本作で声の出演を務める人気声優の明坂聡美さん、大久保瑠美さんを迎えたトークショーも開催されるなど、盛りだくさんの1日となりました。

 

関連企画も多数行われました。埼玉の魅力を映像で紹介する「コバトンTHEムービー」では、『映画コバトン 若者と古墳の大将』(飯塚貴士監督)と『張り子の寅子』(村上裕介監督)の新作2本を上映。子どもたちが制作した映画を上映する「カメラクレヨン」では川口子ども映画クラブの子どもたちが制作した3本を上映しました。
また彩の国ビジュアルプラザを中心に活動する若手クリエイターたちをプロデュースするプロジェクト「Go-all」第3弾として製作されたオムニバス映画『4/猫-ねこぶんのよん-』の上映も行われました。

 

そして映画祭最終日の7月26日(日)。クロージング・セレモニーが行われ、コンペティション部門の各賞が発表・授与されました。長編部門では教師と子どもたちの交流を描いたキューバ映画『ビヘイビア』(エルネスト・ダラナス・セラーノ監督)がグランプリを受賞。短編部門は『わたしはアーティスト』(日本/薮下雷太監督)、アニメーション部門は『夢かもしれない話』(日本/朴美玲監督)がそれぞれ最優秀作品賞を受賞しました。

 

今年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015の総来場者数は、過去最多となる54,810名を記録しました。これからも若手映像クリエイターの登竜門として、また映画の素晴らしさを体験していただける映画祭として、より一層の発展を目指してまいります。


※掲載の肩書きは当時のものです。


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