映画祭について

ディレクターメッセージ

ディレクター:土川勉

今年で20回目となる節目の年を迎えましたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭を開催いたします。この直近3年ほどは新型コロナウイルス感染症など映画祭にとって困難な状況が続きました。そのような状況でも日本中のそして世界中の若き映像作家たちは映画を作り続け、その映画の発表の場を探し求め、ついに今年は102の国・地域から本映画祭過去最多の1,246本の応募がありました。この力強い作家たちのエネルギーこそ我々の映画祭継続の原動力となり、後々の映画界を牽引する起爆剤となることでしょう。

 

20回目を迎える今年は、本映画祭が掲げる「若手映像作家の発掘と育成」の原点回帰ともいうべき企画を用意しました。過去本映画祭に参加し、それを通過点として商業映画監督として現在活躍している監督たちに集まってもらい、監督たちの新作を上映し、映画祭参加以降、の監督たちの今日に至るまでの軌跡を語ってもらう「SKIPシティ同窓会」という特集企画を行います。より多くの活躍している監督たちに集まってもらおうと思いましたが、本年の映画祭期間中に参加が可能な5人の監督に参加してもらいます。

 

今年の応募作品の中には過去、本映画祭で入選した多くの監督が、応募資格範囲内で再度応募してきたのも特徴です。国際コンペティション部門では2018年に『ザ・ラスト・スーツ』(日本公開時は『家(うち)へ帰ろう』と改題)で観客賞を受賞したパブロ・ソラルス監督が、前回と全く違った作風で臨む新作も楽しみな作品です。前段の活躍する監督たちは大いに頼もしくありますが、また本映画祭に愛着を持って帰ってきてくれる監督には映画祭を運営するものとして大変嬉しく思います。

 

今年の各コンペティションには選りすぐりの作品を用意しています。是非来場して楽しんでください。

 

最後になりましたが、一次審査員の皆様や本映画祭に関わる全てのスタッフ、関係者の皆様にこの場をお借りして感謝の意を表したいと思います。

 

 

 

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭ディレクター

土川 勉

土川勉

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