【デイリーニュース】 7月17日(水)
vol.26 映画祭期間中はチケットの半券で入場無料
体験する楽しさ満載の映像ミュージアムと企画展「イマジネイチャー ~石ころの記憶~」
企画展「イマジネイチャー ~石ころの記憶~」
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にご来場の皆さんに、上映の合間や映画を見終わった後、ぜひ立ち寄っていただきたいのが、彩の国ビジュアルプラザ2階にある「映像ミュージアム」。SKIPシティに来て、ここを素通りしてしまうのはもったいない! と声を大にして言いたい、映画ファンならずとも楽しめること請け合いのミュージアムなのだ。
エントランスを抜けるとまず「映像学習ゾーン」がある。「学習」というと何だか難しそうだが、心配は御無用。パラパラまんがや細い穴から覗くと絵が動いているように見えるゾートロープから始まった映像の原理と歴史、映画の仕組みを、実際に装置を操作し、体験しながら学ぶことができる。
映画制作プロセスコーナーでは、企画から美術、撮影、照明、編集、効果音、アフレコ、特殊効果、アニメーション、CGなど、映画作りの重要なステップを詳しく解説。黒澤明監督の絵コンテや、『メン・イン・ブラック』の小道具と衣装、『スターシップ・トゥルーパーズ』のVFXに使われた宇宙船の模型など、展示物も見応え充分。さらに、ここにはパリの街並みのセットや、実際にカメラを操作したり被写体になったりして撮影体験ができるスタジオ、自分の映像とCGを合成できる実写合成体験コーナー、アニメ制作コーナー、モーションキャプチャー体験コーナーまである!
「映像制作ゾーン」には、プロも使用する本格的な映像制作スタジオがあり、ブルーバックを用いた合成技術を体験できるアトラクション「空飛ぶ魔法のじゅうたん」や、パソコンで動画が作れるマルチメディアコーナーがある。「映像学習ゾーン」と「映像制作ゾーン」で撮影した映像は、VHSまたはDVDに録画して持ち帰ることもできる。
そして現在、企画展コーナーで行われているのが、アートユニットplaplax(プラプラックス)の個展「イマジネイチャー ~石ころの記憶~」。
映像ミュージアムで石ころの展示? とちょっと不思議な気もするが、見れば納得。これは映像を駆使して「石ころに宿った精霊や、その中に潜んでいる不思議なものたちを呼び出す」試みなのだ。
例えば「イシムシの標本〈リク/ウミ/ソラ〉」。足元の石ころの山から、ひとつ石を拾って引き出しに入れる。すると引き出しの上のモニターに、その石の色と形を持った“ムシ”が出現。さらにムシはモニターを飛び出して、壁を動き回る。「隠れたファンタズム」では、置いてある石を動かすと、石の裏から何かが飛び出してくる。「クラムボンはわらった」では、宮澤賢治の童話『やまなし』に登場する正体不明のクラムボンが“ぷかぷかわらった”ようなイメージが再現される……。
「イシムシの標本〈リク/ウミ/ソラ〉」の展示。ムシがモニターを飛び出して壁を動き回る
この企画展は9月1日(日)まで。8月17日(土)には、夏休み特別ミニギャラリートーク+ワークショップ「石ころを動かそう!!」も開催される。映像ミュージアムは、映画祭期間中、上映チケットの半券で入場無料。ぜひこの機会に体験してみてはいかがでしょうか。
>> 個展「イマジネイチャー ~石ころの記憶~」と「石ころを動かそう!!」の情報はこちらから