【デイリーニュース】 7月20日(土)
vol.31 カメラクレヨン~親子で楽しむ映画の世界~
将来に期待大! 子どもたちが制作した作品は力作ぞろい
「川口子ども映画クラブ」制作作品の上映後は各作品の監督と出演者が登壇した
映画祭関連企画「カメラクレヨン~親子で楽しむ映画の世界」は、「クレヨンを使って絵を描くように、カメラで自由に表現をして欲しい」という思いが込められた、子どもたちの映像制作を応援するイベント。たくさんの親子連れが集まった会場では、子どもたちが制作した短編映画やコマーシャル、そして大人も子どもも楽しめるアニメーションの上映が行われた。
最初のプログラムは、「川口子ども映画クラブ」制作作品上映。「川口子ども映画クラブ」は、映画の企画から演出、撮影、編集まですべてを小学5年生~高校3年生が中心となって行う映像制作ワークショップ。ここで制作された3作品が上映された。
友だち関係に悩み「消えちゃいたい」と思った少女の姿が本当に人から見えなくなってしまう『桜の理由』、友達との付き合いを避ける少年の前にもう1人の自分が現れる『心のピース』、SKIPシティの地元、川口市で開かれた日光御成道まつりで江戸時代からタイムスリップしてきた侍と現代の高校生が出会う『直訴でござるゆとりのつぶやき』は、いずれも少年少女の心の機微やふれあいを、細部までこだわって描いた力作。上映後は各作品の監督と出演者が登壇、改めて大きなスクリーンで見た感想や撮影時の苦労などを語った。
続く「映像ミュージアムCM制作ワークショップ」作品上映では、SKIPシティ内の映像ミュージアムで開催されているワークショップで〈ボクたちが見た 川口の匠〉をテーマに制作されたCM、「和竿編」「歯車(会社)編」「木のおもちゃ編」「からくり人形編」の4本が紹介された。これらは、ワークショップに参加している子どもたちがそれぞれの工房を訪れて取材し、自分たちで企画、撮影、編集したもの。なかでも「からくり人形編」は、「わがまちCMコンテスト2012」クールジャパンCM編最優秀賞・会場特別賞や「地域発デジタルコンテンツ」総務大臣奨励賞などを受賞した秀作だ。
最後に、内気な少年が大自然の中での生活を通して成長していく姿を描いたチェコ・日本合作による立体アニメーション『HIROSHI~草原を駈けるる涙~』が上映された。
子どもたちの制作した作品が、年々着実にレベルアップしていることが見てとれる「カメラクレヨン」。今後ここからどんな作品や映像作家が生まれるのか、楽しみに見守っていきたい。
※「川口子ども映画クラブ」では、現在参加者を募集中