映画祭について
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭とは
21世紀、映画のスタンダードDシネマ(デジタルシネマ)にフォーカスした映画祭
デジタルツールの普及によって、映像クリエイターの表現は年齢や経験、国境をも越え、新たな広がりを見せると同時に、様々なビジネスチャンスも生まれています。
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、デジタルで撮影・制作された作品のみにフォーカスした国際コンペティション映画祭です。
世界中から、エンターテインメント性とデジタルの新たな表現の可能性を感じる作品を公募し、次代を担うクリエイターを発掘することにより、新たな映像産業の発展に寄与することを目的に、2004年に誕生した本映画祭は、2015年、第12回目の開催を迎えます。
若手映像クリエイターの登竜門
本映画祭のメインである「コンペティション」には、長編部門、短編部門があり、更に昨年、より多岐にわたるクリエイターの発掘のためアニメーション部門を設立し、計3部門で構成されています。長編部門は広く世界中から公募し、本年も74の国と地域から500本にせまるエントリーがありました。短編部門とアニメーション部門は、日本のクリエイター支援を目的として国内作品に限定しています。 各コンペティション部門は、国内外の映画業界の第一線で活躍されている方々で構成される審査員によって審査が行われ、最終日に各賞が発表・授与されます。
期間中には、審査員や作品関係者をはじめ、世界各国からゲストが参加し、観客の皆様との交流も図っています。また全作品を、4Kデジタルシネマプロジェクターによる最高クラスの上映環境でお届けします。
映画祭から羽ばたいた新たな才能
これまで本映画祭で上映された作品や監督の多くが、その後国内外で目覚ましい展開を見せています。
2007年に『うつろいの季節(とき)』長編部門最優秀作品賞を受賞したヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督は『スリー・モンキーズ』(08)でカンヌ国際映画祭監督賞、『昔々、アナトリアで』(11)で同グランプリ、そして今年『雪の轍』(14)で同パルムドールと、3作連続での受賞を果たしました。
また2009年SKIPシティアワード受賞作品『ロストパラダイス・イン・トーキョー』の白石和彌監督が監督第2作『凶悪』(13)で国内の映画賞を席巻したことや、本映画祭の上映をきっかけに日本劇場公開が実現した『シンプル・シモン』(2011年長編部門審査員特別賞)のスマッシュヒットも大きな話題を呼びました。
さらに2012年長編部門監督賞・SKIPシティアワードを受賞した『チチを撮りに』はその後ベルリン国際映画祭に正式招待され、国内外の劇場公開でも大きな話題を呼ぶなど、12年間の実績が着実に実を結び始めています。
本年もチャレンジ精神にあふれた新たな才能がビジネスチャンスを掴み、世界に羽ばたいていくことを願っています。