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【デイリーニュース】 vol.02 『アニメーション(前半)』 Q&A
2年目を迎えたアニメーション コンペ部門
『ただそこにある歌~ボムフォー64の誰にも頼まれてないウソPV~』『想い雲』『赤い蝋燭と人魚』『TRACK』『Waltz』『ナポリタンの夜』『夢かもしれない話』
左から『赤い蝋燭と人魚』の小中紗洋子監督、『想い雲』の中舎康平監督、『ただそこにある歌〜ボムフォー64の誰にも頼まれてないウソPV〜』のボムフォー64(池田爆発郎監督と保田克史監督)
昨年から設けられたアニメーションコンペティション部門。日本国内の新たな才能の発掘を目的にした同部門には、2013年以降にデジタルで制作・編集された30分以下の作品を対象に、81本の応募が集まり、14本が選ばれた。映画祭2日目となる19日(日)11時からは14本が前半と後半に分けて7本ずつ一挙に上映された。
前半の部では、出席できなかった『TRACK』のモンノカヅエ、ナガタタケシ監督、『Waltz』の中島史音監督、『ナポリタンの夜』の坂元友介監督、『夢かもしれない物語』の朴美玲監督を除く、3作品の監督が登壇し、作品への思いを語った。
『ただそこにある歌~ボムフォー64の誰にも頼まれてないウソPV~』は、実際には存在しない3曲のプロモーションビデオ。3人組のユニット「ボムフォー64」が監督した。そのうちの一人、池田爆発郎監督は、「私が司会者をしていたテレビ番組で、エンディングに毎回、偽物の歌謡曲をつけるという企画がありました。『ただそこにある歌』というふうにまとめておいた16曲を、このまま眠らせておくのはもったいないと思い、ボムフォー64として作ってみました」。
『想い雲』は、けんかしてしまった二人の少女の気持ちが雲の形になって現れ、それを見ているうちに友情を取り戻すという物語。多摩美術大学出身の中舎康平監督は、「卒業制作として作りました。構想に1年くらいかかりました。一人で3000枚の絵を描いたので、大変でした。今はアニメーションでやろうと思っていたことを、漫画で描いています」。
『赤い蝋燭と人魚』は、小川未明の同名童話を原作にした11分の人形アニメーション。小中紗洋子監督は、「原作は大好きな作品でしたので、どこをどう表現しようか苦労しました。今後は1分くらいの短いものも作ってみたいです」と抱負を述べた。
次回のアニメーション部門の上映は、24日(金)10:30から映像ホールで行われる。『ただそこにある歌~ボムフォー64の誰にも頼まれてないウソPV~』の池田爆発郎監督、『想い雲』の中舎康平監督、『赤い蝋燭と人魚』の小中紗洋子監督、『TRACK』のモンノカヅエ監督らが再び登壇する予定だ。