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【デイリーニュース】 vol.22 「浦和の調(うさぎ)ちゃん」上映&トークイベント
浦和の魅力を全国に知らしめたい!
「浦和の調(うさぎ)ちゃん」のプロデューサーの高橋英彦さんと企画プロデューサーの三澤友貴さん
アニメーション作品に特化した“アニメDAY”の7月24日、トリを飾ったのは、テレ玉で今年4月から6月に放送され、現在も好評再放送中の「浦和の調(うさぎ)ちゃん」(※)スペシャル企画だった。
作品の産みの親であるプロデューサー2名による「浦和の調(うさぎ)ちゃん」誕生秘話トークに続いて第1話~第10話を一挙上映し、最後は出演声優の明坂聡美さんと大久保瑠美さんのティーチインを行った。
「浦和の調(うさぎ)ちゃん」は、そのタイトルが示すように、さいたま市浦和地区を舞台にしたご当地アニメーション。主人公の女子高生・高砂調(うさぎ)を中心に、鉄道部員や生徒会の面々が繰り広げる日常生活をキュートにポップに、軽妙なテンポで描く。
企画プロデューサーの三澤友貴さんとプロデューサーの高橋英彦さんは、浦和レッズのサポーター同士であったことから意気投合し、互いに埼玉出身であることも手伝い、「埼玉を活性化させる何かをしたい!」という思いから出発したという。
三澤P 「なぜご当地アニメにしたのかというと、かわいい女の子と埼玉という組み合わせでアニメーションを作ったら、幅広い層に対して訴えかけることができるんじゃないかな、と思いまして」
高橋P 「それと、単純にどこかの企業で使ってもらえないだろうか? という目論見も、なくはなかったのです(笑)」
三澤P 「でも、放送後の反応は、アニメ界からは……皆無でしたね(笑)」
高橋P 「アニメ業界以外の、意外なところからの反響はあったんですけれど。それと、浦和はじめ埼玉内での反応はさすがに良くて、大きな手ごたえを感じました。グッズやTシャツの売れゆきも好調で、浦和パルコでの展示イベントもおかげさまで好評だったようで。やはり地元の皆さんに愛されるというのは非常に嬉しいことです」
三澤P 「この調子で全国展開していきたいですね。今秋にはなんとDVDが発売されます。第2期も作っていきたいし、CDも出したい。浦和の魅力を全国に知らしめたい!」
息もぴったり、丁々発止のトークライブのようなプロデューサー対談の後は、「浦和の調(うさぎ)ちゃん」一挙上映を挟み、本イベントの目玉である明坂聡美さんと大久保瑠美さんのティーチインとなった。
登場したのは、才色兼備の鉄道部副部長・上木崎常盤(かみきざきときわ)役の、明坂聡美さん。そして、カリスマ生徒会長にして常盤の天敵・沼影彩湖(ぬまかげさいこ)役の、大久保瑠美さん。ふたりが現れた瞬間、満員の客席が一気にどよめいた。
明坂 「まさかSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で上映される日がこようとは、思ってもいませんでした。まず、映画ではないですし、テレビで放送していたといっても5分アニメですし、なによりも“国際”の真逆の、ローカルの極みのような作品ですし(笑)」
大久保 「今日は“アニメDAY”ということで、ほかにどんな作品が上映されるのかな、と思ってカタログを見てみたら、『クレヨンしんちゃん』に『ドラえもん』じゃないですか! そこに混ざってもいいんですか!? という気持ちです(笑)」
作中では天敵同士であるキャラクターを演じているが、当人同士はいたって和気あいあいと親密で、弾んだ会話の端々から仲の良さが伝わってくる。演じた役と自分自身との共通点についての質問には、
大久保 「実を言うと、私自身も彩湖のような中二感ある女子であったので、演じながら『あ、ちょっと懐かしい……』と感じる瞬間はけっこうありました(笑)」
明坂 「私は常盤みたいな才色兼備キャラでは決してないけれど、自分の周囲に個性的すぎる人たちが多いばっかりに、結果的にツッコミ担当にならざるを得ない、という状況は似ているかもしれません」
大久保 「私が思うに、常盤と彩湖は敵対しているようでありながら、本当はすごく互いのことが好きなんじゃないのかなあ……とニラんでいます。あの2人のバトルには愛がある! あの関係は、“いがみ合い”ならぬ“いがみ愛”だと思う!」
明坂 「なんだかすごい……圧を感じるんですけど(笑)」
大久保 「第2期では、この2人をクローズアップした話を希望したいですね(笑)」
明坂 「放送局も増やしてほしいです(笑)。浦和とテレ玉、埼玉県を全国区にするために、まだまだ「浦和の調ちゃん」を大展開していきたいです」
大久保 「埼玉のステキな観光地や名所を、どんどんフィーチャーしていきましょう。とりあえず、さきたま古墳群なんてどうでしょうか?」
明坂 「賛成(笑)!」
埼玉への愛とリスペクト、そして笑いにあふれるティーチインは、終了時刻がきて惜しくも終了。密度の高いトークイベントは大盛況に幕を閉じた。
※タイトルの由来は、さいたま市浦和区にある、狛犬の代わりに兎が置かれる調(つき)神社。地元では「調宮(つきのみや)」と呼ばれている。