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【デイリーニュース】 vol.24 「カメラクレヨン ~子どもたちが作った映画がいま、面白い!~」 『子どもの国の空』『ピンチ!ポンコツ探偵~初めての事件~』『FANTASY BOOK』上映

映画作りで学び、映画作りで友だちになる

 川口子ども映画クラブが制作した作品を発表する映画祭関連企画「カメラクレヨン ~子どもたちが作った映画がいま、面白い!~」。25日に行われた今年の「カメラクレヨン」では、『子どもの国の空』『ピンチ!ポンコツ探偵~初めての事件~』『FANTASY BOOK』の3本が上映された。

 

 それぞれの映画の上映後、制作したメンバーが登壇して、感想を述べた。

 

子どもの国の空』のキャストとスタッフ

 

 子どもしかいない国に迷い込んだ少女・空(そら)が、その国の住人たちの手を借りて、元の世界に戻ることができる不思議な宝石を手に入れるまでを描いた『子どもの国の空』は、初めて映画制作を体験するメンバーによる、友だちをテーマにした作品。監督と脚本を務めたメンバーは、「作文は得意なほうなのに映画の脚本は難しかった」と、映像で見せるための文章を書くことの難しさを語り、撮影担当メンバーは、手持ちカメラで撮影する際のバランスが難しかったと撮影時を振り返った。空役を演じたメンバーが一番楽しかったことは、「撮影後に(ロケ地である)花と緑の振興センターで遊んだこと」なのだそう。

 

ピンチ!ポンコツ探偵~初めての事件~』のキャストとスタッフ

 

 『ピンチ!ポンコツ探偵~初めての事件~』は、名探偵に憧れる少女・里沙が、学校爆破予告事件の謎を解くために、幼なじみのコウキをパートナーに奮闘するミステリー。「脚本といってもみんなのアイデアをまとめただけ」と脚本担当メンバーが明かすように、女装シーンあり、顔パックあり、全身タイツありと、ミステリーの伏線とは関係ない小ネタのオンパレードとなった本作。里沙から、憧れのホームズのようなスーツを着て犯行現場に来るように言われたコウキが、思わず女装してしまうシーンは、コウキ役の少年にとって「人生で一番恥ずかしかった」ことだったとか。監督を担当したメンバーは、「苦労したのは女子ばっかりだったこと。うるさいし、自由なんですね(笑)。撮影が全然進まなくて、やっと終わったという感じ」と撮影の苦労を訴えた。

 

FANTASY BOOK』のキャストとスタッフ

 

 『FANTASY BOOK』は、「シンデレラ」の物語の世界に入り込んだ中学生の少女・梅ちゃんが、シンデレラを勇気づけたことで、自分も成長するファンタジー。シンデレラの世界を描くために、CG合成とブルーバックの演技に臨んだ。梅ちゃん役のメンバーは、これが初めての演技。「梅ちゃんは地味で普通の女の子。梅ちゃんに共感しながら、私も一緒に成長した」と初主演の感想をしっかり語る。編集と助監督を担当したメンバーは、「会話をしているシーンでは、微妙に立ち位置が変わったりしていて、うまくつなげるのが大変だった」と、編集時に誰しも一度は味わう苦労を体験した模様。彼はこの日、来場できなかった監督に託され、映画クラブのパソコンのスペックの低さも会場で訴えた。

 

 今年は、「広報を本気でやった」というだけあって、幅広い年齢層の仲間がクラブに加入。映画制作を通してさまざまなことを学べる、川口子ども映画クラブは随時メンバーを募集している。

 

※問い合わせ:映像ミュージアム「カメラクレヨン」担当 048-265-2590

 


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