国内コンペティション 長編部門
岬の兄妹/Siblings of the Cave◊ワールド・プレミア◊
7.14(土) 17:30
7.18(水) 14:00
<2018年/日本/89分>
足に障害を持つ兄と、知的障害の妹。
闇の中の二人に希望の光は射すのか?
良夫は、知的障害の妹・真理子と二人暮らしをしている。仕事を解雇された良夫は、貧困から脱するため、妹に売春をさせて生計を立てようとする。しかし二人には、様々な試練が待ち受けていた。
※人によって一部不快に感じられる内容を含んでいます。
監督:片山慎三
出演:松浦祐也、和田光沙、北山雅康、岩谷健司、中村祐太郎、風祭ゆき
<解説>
自主制作とは思えない重厚感で、底辺で必死に生きる兄妹を活写した片山慎三が、監督以外にも脚本、編集をこなし、一年を通し四季に合わせて撮影を行うなど、まさに心血を注いだ初長編作品である。片山監督は、数多くの助監督を経験し、オムニバス作品『TOKYO!』(08)のポン・ジュノ監督パート、『母なる証明』(09)、山下敦弘監督の『マイ・バック・ページ』(11)、『苦役列車』(12)などに携わる。主役・良夫を演じるのは、『ローリング』(15)での演技が印象に残る、名バイプレーヤー松浦祐也。一方、妹・真理子は、今年公開となる瀬々敬久監督の『菊とギロチン』(18)では女力士役に挑戦し、本作でも体当たりの演技を見せている和田光沙。また、産婦人科医役で、1980年代の日活ロマンポルノを代表する女優、風祭ゆきが出演しているのも見逃せない。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。
監督:片山慎三
1981年生まれ。助監督としてポン・ジュノ監督の『TOKYO!』(08) 、『母なる証明』(09)、また、山下敦弘監督の『マイ・バック・ページ』(11)、『苦役列車』(12)などの作品に参加。