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ゲストインタビュー

 

   ■国際コンペティション受賞者

   ■国内コンペティション受賞者

 

国際コンペティション受賞者

<最優秀作品賞>  『ナンシー』 ミシェル・キャメロン(プロデューサー)

 

― 受賞のお気持ち

 

<最優秀作品賞>  『ナンシー』 ミシェル・キャメロン(プロデューサー)

まだちょっと実感が湧いてないですが、とても素晴らしい映画祭で、コンペティション作品も本当に秀作揃いでしたので、その中でこのような賞をいただけたことは、とても特別な感じがします。クリスティーナ・チョウ監督にしっかり伝えようと思います。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

今回が初来日ですが、12歳の時から日本に行きたいと思っていたので、念願が叶いました。そしてやはり『ナンシー』を携えてやって来られたことに、とてもワクワクした気持ちでした。映画祭の皆さんが本当に親切に温かく迎え入れてくださったので、日本を大好きになりましたし、日本に滞在した経験は、自分の想像を遥かに超える素晴らしいものとなりました。

 

― 今後の活動や展望について

 

色々と新作を企画しているところでして、TVや広告、ミュージックビデオの仕事だったり、監督であったりデザインだったりといったことも手掛けています。願わくは『ナンシー』が日本で劇場公開されて、クリスティーナ・チョウ監督と一緒に来日できれば良いなと思っています。

 

 

<監督賞>  『あの木が邪魔で』 ハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン(監督)

 

<監督賞> 『あの木が邪魔で』 ハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン(監督)

― 受賞のお気持ち

 

自分が手掛けた作品を皆さんに認知していただき、讃えていただけることはとても光栄な思いですし、また非常に驚いています。コンペティション作品は力強い秀作揃いで、映画祭の期間中は他の監督とも交流させてもらいました。皆さん本当に才能豊かな面々でしたので、その中で監督賞をいただけて本当に嬉しいです。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

とても素晴らしい映画祭で、東京の街もとにかく壮大なのでびっくりした思いでいます。と言っても本当に少ししか見られていないので、ぜひまた来たいと思います。『あの木が邪魔で』が観客の皆さんに響いたようで、こういった題材の映画でも、日本の方にもちゃんと響くんだ、届くんだと実感できてとても嬉しいです。

 

― 今後の活動や展望について

 

ここ数ヶ月間は『あの木が邪魔で』のために各地に行っていますが、それが一段落したらそろそろ次の作品に取り掛かりたいと思っていて、今は脚本執筆中です。ロマンティック・コメディとサイコスリラーを掛け合わせたような作品です。その他にも、アイスランドでTVシリーズを手掛けようとしているところでして、一年以内に撮影を開始できればと思っています。

 

 

<審査員特別賞>  『最後の息子』 シン・ドンソク(監督)

 

<審査員特別賞> 『最後の息子』 シン・ドンソク(監督)

― 受賞のお気持ち

 

審査員の皆様と映画祭のスタッフに感謝申し上げます。今回の受賞、また、日本の観客の皆様に私たちの作品をご覧いただけましたこと、たいへん光栄です。あらためての感謝と、次回のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭にぜひ参加したいと思います。

 

 

スペシャル・メンション>  『ザ・スワン』 ビルギッタ・ビヨルズドッテル(プロデューサー)

 

<スペシャル・メンション> 『ザ・スワン』 ビルギッタ・ビヨルズドッテル(プロデューサー)

― 受賞のお気持ち

 

日本の皆さん、そして映画祭の皆さんに温かくおもてなしいただいて、とても楽しいひと時が過ごせました。スペシャル・メンションを受賞ということで、我々としても非常に光栄で嬉しい思いです。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

日本は本当に美しい国で、皆さんとても親切だと思います。ただすごく暑いですね。私はアイスランドから来ているものですから、夏といっても気温はせいぜい10度くらい。そこから37度の場所へ来ると相当に暑く感じます(苦笑)。東京も色々散策して、とても気に入りました。またいつか戻ってきたいと思っています。

 

― 今後の活動や展望について

 

今回のアウサ(・ベルガ・ヒョールレーフズドッテル)監督とは別の女性監督の新作撮影を控えています。それとは別に、アウサ監督とはまた新たな長編を企画中です。その他にも構想段階のもの、あるいは脚本執筆中のもの、色んな新しい企画があります。

 

 

SKIPシティアワード>  『彼女はひとり』 中川奈月(監督)

 

<SKIPシティアワード> 『彼女はひとり』 中川奈月(監督)

― 受賞のお気持ち

 

今回、国際コンペティションに選んでいただいて、すごくハードルが高いなと思っていたので、賞はあまり期待していなかったのですが、SKIPシティアワードという、将来を期待してくださった賞をいただいて、本当に嬉しく思います。学生主体の映画ではありましたが、プロの方々に入ってもらって、なんとか作った作品なので、ちゃんとしたところで観てもらって、何か評価されたら嬉しいなと思っていたので、スタッフに報告ができて嬉しいです。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

Q&Aが終わった後にもお客様とお話しできて、映画に対して熱い思いを持っている方や、しっかり意見を持っている方々に、映画を観てもらってレスポンスをいただけました。映画を作ってから「これはどうだったのか」と省みることは、やっぱり自分ひとりではできないので、色んな方に意見をもらえる機会をいただけて、私にとっても、とても為になる映画祭でした。

 

― 今後の活動や展望について

 

『彼女はひとり』は、私がやりたいことを詰め込んで作った映画だったので、それに対して、将来のことを、これからも観たいという気持ちで(SKIPシティアワードに)選んでいただけたことが本当に嬉しいです。その気持ちを裏切らないように、自分が作りたいものを作れる環境を貰えたということだと思っています。ジャンル的にはサスペンスやホラーとかで、楽しめるものを作りたいなと思っています。

 

 

 

国内コンペティション受賞者

<優秀作品賞(長編部門)>  『岬の兄妹』 片山慎三(監督)

 

<優秀作品賞(長編部門)> 『岬の兄妹』 片山慎三(監督)

― 受賞のお気持ち

 

初めて出した映画祭で賞をいただけて感謝しています。『岬の兄妹』を、自分が思っているよりも前向きに受け止めてくれたんだなと、すごく嬉しかったです。内容的に際どい描写もあったので、賛否両論あるとは思いますが、本当に観ていただけてよかったです。ありがとうございます。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

すごく作り手のことを温かく迎えてくれて、映画を撮ってよかった、出品できてよかったなと思いました。

 

― 今後の活動や展望について

 

今回『岬の兄妹』が賞をいただいたことで、劇場公開できるといいなと思っていて、尚且つその先もずっと撮り続けていきたいと思っているので、準備を怠らないように、気を引き締めていきたいです。

 

 

<優秀作品賞(短編部門)>  『予定は未定』 磯部鉄平(監督)

 

<優秀作品賞(短編部門)> 『予定は未定』 磯部鉄平(監督)

― 受賞のお気持ち

 

本当に賞を取るとは思っていなかったので、襟付きの服もなく、(映画祭参加のために)一週間東京に滞在しているんですけれども、着替えの服も切れて買い足しながら、まあ「良い感じで観客として観ておこう」と思ったら賞をもらえたので本当に嬉しいです。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

お客様が熱心で、質問と言ってもあまり手が上がらないことが多いのに、すごく手が上がるし、質問の内容も「主人公の靴が場面によって変わっているけどそれは心情変化なのか」とか、そういった細かいところまで観てくださっていて。平日の昼間なのに満席で、素晴らしい映画祭だなと思いました。(主演の)屋敷紘子さんは普段メジャー映画やTVドラマに出られていて、自主映画にはほぼ出ない方なんですが、屋敷さんが事務所の方を説得して、大阪まで来て過酷なロケもしていただいたんです。これはもう「ただ撮って終わっただけじゃ済まないぞ」という感じがあったので、結果が出せて本当に良かったと思っています。

 

― 今後の活動や展望について

 

最終的にはずっと映画を撮っていきたいというのもありますし、商業映画のプロの監督になりたいという目標もありますが、まずは長編を撮りたいなっていうのがあって。その長編には、今回出ていただいた屋敷紘子さんにも出演してもらえそうなので、本当に長編を撮って、SKIPシティに戻って来たいなと。せっかく賞をもらったので、大きくなって帰って来たなっていうのを見せたいなと思います。

 

 

<審査員特別賞>  『口と拳』 溝口道勇(監督)

 

<審査員特別賞> 『口と拳』 溝口道勇(監督)

― 受賞のお気持ち

 

上映環境が素晴らしくて、それだけでもかなり勉強になりました。映画を作る上で、実際に良い環境で作品を観て、それをフィードバックして、また作っていけたらなと思っているんですが、さらに賞までいただいて、大変光栄です。スタッフ・キャストに少しは恩返しができるなあと思って、とてもありがたいと思っています。審査員の北條(誠人)さんから、省略された芝居が良かったというお言葉をいただきました。なるべく削ぎ落として、セリフや芝居は可能な限り少なくというか、大げさにはやらないということを目標にして作っていたので、それが評価の言葉の中でいただけたっていうのはとてもとても嬉しくて、ありがたかったです。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

(Q&Aで)質問をどうぞってMCの方が言ったときに、なかなか手が上がらないのがよくあることだと思うんですが、たくさん質問もいただいて、すごく深いところまで観てくださっている方が多くて。観終わってすぐの方とそういったお話をさせてもらえるというのは、映画を作っていく上では本当に大事なことで、そういった体制がしっかりしていてとてもありがたかったです。

 

― 今後の活動や展望について

 

今は引き続き同じコンビ(『口と拳』塩川孝良プロデューサー)と企画を考えていまして、脚本は少しずつ上がってきているんですが、それを長編で撮れればというところです。いつになるかは未定ですが、いつか形になって、また皆さんに観ていただけるような物ができればと、この映画祭で賞をいただいて、改めてその気持ちを強くして挑んでいけたらと思っています。

 

 

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