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【デイリーニュース】 vol.26 関連企画「メイド・インSKIPシティ」 舞台挨拶 『心に新しい風を』『Go!Go! トラガール』
埼玉の魅力を伝える2作『心に新しい風を』『Go!Go! トラガール』
左から『心に新しい風を』ニック(出演)、金井貴史(出演)、成田剛監督、『Go!Go! トラガール』三浦景虎(出演)、村上亜利沙(出演)、熊谷まどか監督
映画祭は7日目。関連企画「メイド・インSKIPシティ」として、SKIPシティを拠点にする映像クリエイターが制作したコバトンTHEムービー『心に新しい風を』と、埼玉県トラック協会が製作した『Go!Go! トラガール』の短編2本が21日(金)、多目的ホールで上映された。
泊りがけで埼玉に行きたい!
『心に新しい風を』は自分を変えたくて、アメリカから日本にやってきたニックと、たまたま訪れた埼玉で出会った青年・タカシのロードムービー。上映後には、成田剛監督、お笑いコンビ「タイムボム」のニックさん、お笑いコンビ「タイーク」の金井貴史さんが登壇した。
成田監督は2015年 「Art Documentary LOVE~写真家レスリー・キーの世界」を監督し、TVドラマ・映画のメイキング撮影・特典映像制作をはじめ、アニメの特番やCMなど、多岐にわたり活動してきたディレクター。「埼玉に詳しくないので、舞台をどこにしようかなと思いました。主人公を、アメリカからきた設定にしたので、まず(古い町並みのある)川越を選びました。テーマは“おいしいものを食べましょう”。撮影以外でも、おいしいものをいただきました。埼玉というと、(都内から)日帰りという印象がありますが、広いんです。舞台にした秩父の古民家のようなところもあって、泊まってみたいなと思いました」と話した。
アメリカの青年役のニックさんは「全部初めての場所でした。てんぷらがおいしかった。川越はアメリカからママが来たら案内したい。秩父のゲストハウスもよかった」。埼玉出身の金井さんは「川越にも秩父にも何度も行ったことがあります。(川越の)味噌田楽は味噌が濃くて、ボリューミー。一度食べてほしい。銭湯のシーンでは、裸になったのですが、ニックはゴールドジムで鍛えていて、筋肉ムキムキ。(自分の身体が)恥ずかしかったです」と振り返った。
トラックガールを取材して脚本執筆
『Go!Go! トラガール』はある決意を持ってトラック運転手になったミチルが主人公。先輩の助手として仕事を教わりながら、やりがいを感じていく中、今の仕事に反対していた父親が現れ、「実家に戻れ」と説得を始める……。上映後には、熊谷まどか監督、 出演した三浦景虎さん、村上亜利沙さんが舞台あいさつを行った。
2013年『世の中はざらざらしている』が本映画祭短編部門にノミネート。2016年には長編映画デビュー作『話す犬を、放す』が本映画祭のオープニング作品となり、そののち劇場公開もされた熊谷監督。「免許があっても、運転もできないんです。どうしたらいいんだろうと思い、女性トラックドライバーから、お話を聞いて、脚本を書きました。渋滞した時に、ドライバーは、“やっぱり私達が世の中を動かしているんだ”と思うそうです。そういう実感を分かってもらいたいです」とアピールした。
ヒロインの面倒を見る先輩ドライバー役の村上さんは、「(自身の役を)突っ張っているけど、真面目で熱い人。すごく楽しくやらせてもらった。(実際は違いますが、私が)運転しているみたいでしょ? 出来上がりを見て感動しました。(ロケ先の)運送会社は清潔な印象で、教えてくれた人も親切でした。来世は働かせていただこうかと思いました」。ヒロインを心配する父親役の三浦さんは「(トラガールは)かっこいいと思います。僕はあんな大きなものを運転できないから」と話していた。