特別企画
さまざまな角度から映画の新たなムーヴメントを考察する特別企画。次世代の映像メディアとして高い注目を集めるVR(バーチャルリアリティ)映画を、国内外から集めて上映する〈Dシネマ—新たなる潮流〉と、世界最大の日本映画祭「ニッポン・コネクション」の最新受賞作を上映する〈ヨーロッパから見た日本映画〉を開催します。
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Dシネマ—新たなる潮流 /VR関連セミナー・トークイベント/ヨーロッパから見た日本映画
Dシネマ—新たなる潮流
7.16(日)~7.18(火) 各日13:00~18:00 <各日4回開催、入場無料/定員・時間制(最大50分)>
VR(バーチャルリアリティ)元年と呼ばれた2016年。その波は映画界にも拡がり、海外では多くの映画祭でVR作品の上映が行われ、日本でも高い注目を集めています。“Dシネマ”の最前線として、国内外のVR作品を実際にご覧いただける本企画。最新の映像テクノロジーを全身でご体験ください。
【ご入場方法】
・開催時間:各日4回のご入場となります。
①13:00〜13:50、②14:00〜14:50、③16:00〜16:50、④17:00〜17:50
・入場料:無料
・定員:各回20名
※各日10:00より、HDスタジオ前にて入場整理券を配布いたします。(各回選択制/当日回のみ・お一人様一枚の配布です)
※配布する整理券は、入場整理券となり、鑑賞を保証するものではありません。予めご了承ください。
※各開催時間内の入退場は自由です。
※VR鑑賞の対象年令は13歳以上となります。13歳未満の方はVRヘッドセットをご使用になれません。予めご了承ください。
※VRの特性上、気分が悪くなる場合があります。体調が優れない方や、飲酒された方、妊娠中の方、高齢の方などはVRヘッドセットをご使用になれません。予めご了承ください。
※ご不明点などがありましたら、下記映画祭事務局までお問い合わせください。
・お問合せ:SKIPシティ国際Dシネマ映画祭事務局 048-263-0818
交際記念日
© 2017『交際記念日』 プロジェクト
卒業式を控えた高校生最後の春。太一は忘れ物を取りに学校に向かうと、教室の隅に人影を見つける。それは、太一にとって特別な存在の沙耶だった。高校時代の切なく甘酸っぱい青春の日々を描いた、武田玲奈主演で贈る日本初“泣けるVR”映画。
2017年/日本/15分
監督:窪田崇
『ANIMAを撃て!』VR特別編
©2017埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ
コンテンポラリーダンスとドラムという異色の組み合わせを題材に爽やかに描かれる映画祭オープニング作品『ANIMAを撃て!』。本特別編では、VRカメラによって新たに撮り下ろされた、臨場感溢れる迫力のダンス映像を体験できる。
2017年/日本/5分
ナイト・フォール
©&samhoud media
オランダ国立バレエ団の協力のもと、世界で初めてVRで視聴するために振り付けされたバレエを堪能できる作品。観客がまるで団員の一人になったかのような錯覚を覚える映像の中、バイオリニストに引き裂かれる男女の恋模様が展開する。
2016年/オランダ/8分
監督:ジップ・サムハウド
二月の森
©M.I. de Heer
自然と人間をテーマに、雨降りしきる冬の冷たい森と、その際に建つ一軒の家に集まる人間たちの姿が対比的に描かれるサイレントアニメーション。激しい雨音、野生動物の唸り声、轟く銃声など緻密にデザインされた音響も見事。
2015年/オランダ/13分
監督:マールテン・イサーク・デ・ヒーア
リビング・イン・パリ:エッフェル塔を望むシャイヨー劇場にて
©Michel Reilhac
街を象徴する名所や住民の日常を映し出し、まるで観客がパリに暮らしているような感覚を呼び起こす12編からなるシリーズの一遍。本作では、エッフェル塔を望むシャイヨー劇場で踊る男女のタンゴが堪能できる。
2017年/フランス/4分
監督:ミシェル・レイアック
ポンテイオ
©Michel Reilhac
2015年、29歳でNYのカーネギーホールでのコンサートを成功させたフランス人ピアニスト、サイモン・グレイシー。本作は、演奏が進むにつれ彼自身が増えてゆくという、遊び心に溢れたクラシック音楽をテーマにしたVR作品。
2017年/フランス/5分
監督:ミシェル・レイアック
VR関連セミナー・トークイベント
「Dシネマ―新たなる潮流」の開催中、VRの制作現場やビジネスに携わる方々をゲストに迎えてセミナー、トークイベントを開催します!
【ご入場方法】
・各日10:00より、HDスタジオ前にて入場整理券を配布いたします。(当日回のみ・お一人様一枚の配布です)
・入場料:無料
・定員:各回30名
※配布する整理券は、セミナー・トークイベント入場整理券となり、鑑賞を保証するものではありません。予めご了承ください。
※セミナー、トークイベントにご参加いただいた方には、イベント終了後、VR鑑賞の時間を設けています。(セミナー、トークイベント終了後~15:50まで)
※各回内の入退場は自由です。
※ご不明点などがありましたら、下記映画祭事務局までお問い合わせください。
・お問合せ:SKIPシティ国際Dシネマ映画祭事務局 048-263-0818
セミナー:AR・VRの最新動向とビジネス展開
日時:7月16日(日) 14:00~15:00(開場:13:50)
会場:HDスタジオ
ゲスト:三代沢 正(諏訪東京理科大学 経営情報学科教授 博士 国際情報通信学)
【プロフィール】
早稲田大学理工学部卒業後、三菱総合研究所に入社。ネットワークアーキテクチャ研究に従事。その後、セイコーエプソン株式会社に入社、画像映像処理、デジタルテレビ、通信放送融合技術等の研究開発に従事。その間、エプソン米国シリコンバレー研究所勤務(6年間)、BS/CSデジタル放送局非常勤取締役(技術担当)などを歴任後、先端技術開発センター部長。現在は、諏訪東京理科大学経営情報学科教授として、AR、VRなどのメディア表現技術の研究に従事。
セミナー:「ANIMAを撃て!」VR特別編 VR制作におけるノウハウと未来
日時:7月17日(月・祝) 14:00~15:00(開場:13:50)
会場:HDスタジオ
ゲスト:水野 拓宏(株式会社アルファコード代表取締役社長CEO兼CTO)
【プロフィール】
1974年生まれ。芝浦工業大学システム工学部電子情報システム学科卒業。株式会社ドワンゴで数々のゲームタイトルのネットワーク設計・システム設計を担当。同社でシステムアーキテクトとして数百万人規模のWebサービスのシステム設計を行う。2006年、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)により天才プログラマー/スーパークリエータに認定される。同年株式会社UEIへ入社、その後取締役副社長 兼 CTOを歴任。 2017年、株式会社UEIより、子会社であった株式会社UEIソリューションズを「株式会社アルファコード」としてMBOし独立。代表取締役社長CEO兼CTOを現任。現在ではVRやスマートフォン向けの企画コンサルティングやサービス構築事業を柱に活動中。
(個人活動)
・2005年度独立行政法人情報処理推進機構(IPA)未踏ソフトウェア創造事業にて「ネットワーク複製時代に適応した放送番組流通システム」を開発
・2007年 情報大航海プロジェクトに参加
・2017年 株式会社インプレスR&D発行「インターネット白書2017」にて「拡大するVR」を寄稿
トークイベント:ストーリーのあるVR作品こその企画・演出方法
日時:7月18日(火) 14:00~14:30(開場:13:50)
会場:HDスタジオ
ゲスト:窪田 崇(『交際記念日』監督)、田中 渉(プロデューサー、『交際記念日』原作・企画)
【窪田 崇プロフィール】
1977年生まれ。2001年、TV番組の映像作家発掘プロジェクトに選ばれショートフィルムを発表。23歳でディレクターデビュー。2007年には中篇映画『ハミングライフ』を監督。同作は2006年の東京国際映画祭で特別上映。2008年には初長編映画となる『イエスタデイズ』を監督。2011年には『BADBOYS』『キミとボク』が公開。ほか作品に『MemoiR メモワール』(03)、『きみの秘密、僕のこころ』(04)、『リフレインが叫んでる』(07)などの短編、「劇団演技者。 さよなら西湖クン」(06:CX)、「彼らの海・VIII -Sentimental Journey-」(06:CX)などのTVドラマ、Mr.Children「ひびき」、SEAMO「MOTHER」、スガシカオ「JUNE」などのMV、「ラッセ・ハルストレムがうまく言えない」(04)、「浅知恵ドライブ」(06)などのラジオドラマがある。
【田中 渉プロフィール】
長野県上田市出身。映画プロデュース、ITコンテンツビジネスのかたわら、作家としても活動している。著作に、映画化もされた「天国の本屋~恋火」(新潮文庫)、「ラブコメ」(小学館文庫)、ほかに「白いお別れ」(幻冬舎文庫)、「ウォーターマン」(講談社)、「かみつき」(扶桑社)、最新刊に「麻布ハレー」(誠文堂新光社)などがある。
ヨーロッパから見た日本映画
7.18(火)10:30
「ニッポン・コネクション」は、ドイツ・フランクフルトで開催される世界最大の日本映画祭。毎年、大作からインディーズ作品まで幅広いジャンルの日本映画を上映しています。本企画では、今年5月に開催された第17回同映画祭でニッポン・ヴィジョンズ観客賞を受賞した、今村彩子監督の『Start Line』を上映。さらにプログラム・ディレクターのマーティン・ブレゲンツァー氏を迎え、海外の映画人から見た日本映画の魅力、そしてヨーロッパで求められる日本映画についてのトークイベントを開催。
Start Line
© Studio AYA
生まれつき耳が聞こえず、健常者とのコミュニケーションに壁を感じてきた今村彩子監督が、自らを被写体に、沖縄から北海道までの57日間、3,824kmにおよぶ自転車の旅を追ったドキュメンタリー。数々の失敗や悪天候に四苦八苦しながらも、ひたすら北へとペダルを漕ぎ続ける毎日。心温まるふれあいもある一方、“聞こえる人”との会話に悩み苦しむことも。そんな時、同じく聴力にハンディキャップを抱えながら自転車で日本縦断の旅をするオーストラリア人青年との出会いが訪れる。これまで多数のドキュメンタリーを手掛けてきた今村彩子監督が初めて自分自身を主人公に据え、自身の問題と向き合うことで新たなスタートラインに立つ姿を描く感動作。
2016年/日本/112分
監督:今村彩子
配給:Studio AYA
監督:今村彩子
愛知県出身。Studio AYA代表。愛知教育大学在学中にカリフォルニア州立大学ノースリッジ校に留学し、映画制作とアメリカ手話を学ぶ。名古屋学院大学・愛知学院大学で講師を務める傍らドキュメンタリー映画を制作。主な作品に『珈琲とエンピツ』(11)、『架け橋 きこえなかった3.11』(13)など。本作は国内外で評価され、全国各地で公開中。
ニッポン・コネクションとは?
映画を専攻する大学生だったマリオン・クロムファスとホルガ―・ツィーグラーの二人が、当時ドイツではほとんど観ることができなかった日本映画を上映しようと考えたことをきっかけに、2000年に第一回が開催された。第一回から来場者が一万人を超える成功を収め、以降規模を拡大しながら毎年開催されている。現在ではドイツのみならず世界中から観客が集い、来場者数、上映本数ともに世界最大の日本映画祭へと成長している。日本からも多数のゲストが参加しているほか、2007年には日本の映画・映像に関する学術研究者が集うKinema Club Conferenceがヨーロッパで初めて開催されるなど、日本映画に関わる人々の重要な交流の場ともなっている。
プログラム・ディレクター:マーティン・ブレゲンツァー
1987年ドイツ・ヘルデッケ出身。ヨハネス・グーテンベルグ大学マインツで映画とアメリカ研究の学士を取得。シュトゥットガルト国際アニメーション映画祭などに携わり、2011年よりニッポン・コネクションのプログラムチーム及び運営チームに所属。映画評の執筆やラジオ番組のメンバーも務めるほか、子どもや若者へのラジオ・映画分野のメディア教育にも注力している。