7/14(土)
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012開幕!
第9回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012が7月14日(土)、埼玉県川口市のSKIPシティで開幕した。
オープニング・セレモニーでは、まず外遊中である映画祭実行委員会会長、上田清司・埼玉県知事がビデオレターで挨拶。
「今年は、84の国と地域から長編・短編合わせて730本の応募がありました。応募総数は3年連続で80カ国を越え、新たに6つの国と地域からの応募もありました。家族の再生や親子のきずなをテーマにしたドラマから、コメディやミュージカル、アニメまでバラエティに富んだプログラムとなりました。熱い思いを持ったクリエイターが世界各国から集うSKIPシティ国際Dシネマ映画祭をどうぞ楽しんでください」とアピールした。
続く、映画祭実行委員会副会長の岡村幸四郎・川口市長は、「厳選された長編12作品、短編15作品を9日間にわたって紹介します。実績や経験に左右されることなく、映像世界への若い才能の参入を容易くしたデジタルシネマ。SKIPシティはそこに貢献できていると自負しております。小さな川口が国家的な大きな責任を担えることを誇りに思います。またすでに県内の小・中学生2万人が映像ミュージアムで学ぶ映像リテラシー、そして19万人弱の子どもたちがクレヨンをカメラに代え、身近な表現手段として映像制作を学ぶカメラクレヨンと、育成事業の成果もご覧いただければと思います」と、映画祭と同市の映像振興への取り組みを紹介した。
「すでにスタート以来、200名近いクリエイターをご紹介して参りました」と9年目を迎えたことを誇らしく伝えた瀧沢裕二ディレクターは、「大いに盛り上がっていきたい」と意気込みを伝えた。
オープニング作品は、石原慎太郎製作総指揮・原作で話題となっている、新城卓監督の『青木ヶ原』。新城監督と主演の前田亜季、矢柴俊博が、会場を埋め尽くした観客の前で舞台挨拶を行った。
オープニング作品『青木ヶ原』のゲスト、新城卓監督、前田亜季、矢柴俊博
今年の長編コンペティションに選ばれた作品は、家族を核に据えた人間ドラマが多い。経済不況や自然災害、戦争と、様々な問題を抱える世界を、どの国にも共通する家族を通して提示しようという、映画祭の試みとも受け取れる。
各作品とも、監督やプロデューサー、脚本家らがゲストとしてティーチインを行う予定。
『セブン』『アポロ13』『天使と悪魔』に俳優として出演している『死と乙女という名のダンス』のアンドレ・ヒューレス監督やミヒャエル・ハネケ監督のもとで演出を学んだ『二番目の妻』のウムト・ダー監督、すでに国際映画祭の短編部門で高い評価を得ている『ノノ』のロメル・トレンティーノ監督、『ダウンタウン物語』のベビーフェイスや『ロック、ストック&スモーキング・バレルズ』のソープ、最近では『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のダルタニアンのお父さん役を演じたデクスター・フレッチャー監督と、多才なクリエイターぞろいだ。
本日から始まる映画祭。作品の内容や俳優、監督、そしてスケジュールなど、しっかりとチェックして、後から見落としを悔むことなどないよう、フルに楽しみたい。