本年度審査員
長編部門国際審査員
国際審査委員長
岡田裕(日本)
アルゴ・ピクチャーズ株式会社代表
映画プロデューサー
1938年東京都生まれ。早稲田大学卒業。 1962年日活に助監督として入社。石原裕次郎、吉永小百合全盛時代に助監督を務め、1971年よりプロデューサーとして活躍。その後独立し、若い監督とともに日本映画界に新たな風を送り込むような多くの作品を製作。 1989年アルゴ・ピクチャーズ株式会社を設立し、現在、代表取締役社長として映画界だけでなく、TV、オリジナル・ビデオほかあらゆる映像分野で製作活動を続けている。主なプロデュース作品は『遠雷』(81)、『家族ゲーム』(83)、『お葬式』(84)、『櫻の園』(90)、『三たびの海峡』(95)、『福耳』(03)、『ベトナムの風に吹かれて』(15)など。
国際審査員
風間志織(日本)
映画監督
1966年埼玉県生まれ。高校二年生で撮った8ミリフィルム作品『0×0(ゼロカケルコトノゼロ)』(84)が第1回ぴあフィルムフェスティバルのスカラシップを獲得する。翌年16ミリ作品『イみてーしょん、インテリあ。』(85)がトリノ映画祭に招待される。『冬の河童』(95)がロッテルダム国際映画祭でタイガーアワードを受賞。女流監督の先駆者として、その後も『火星のカノン』(01)がベルリン国際映画祭招待、東京国際映画祭アジア・フィルム・アワード受賞。『せかいのおわり』(04)でもベルリン国際映画祭に招待され、『チョコリエッタ』(14)では東京国際映画祭、香港国際映画祭、ヨーテボリ国際映画祭など多くの国際映画祭に招待されている。
マイク・マキャリ(アメリカ)
コージ・プロダクション社社長
映画プロデューサー
ホラー映画『リング』(98)シリーズの米国リメイク作品のプロデューサー。ジュリアン・ムーアとジョナサン・リース=マイヤーズ主演の『シェルター』(10)や全米ではタッチストーンにより配給された『臨死』(07・未)もプロデュース。現在は、日本で撮影したサイコホラー『Temple』(16)及び北イタリアで撮影したスリラー『Sadie』(16)や、ゴンザロ・ロペス=ギャレゴ監督によるアクションスリラー『Fracture』の製作準備中。40社を超える映画会社と映画やTV作品の企画に積極的に携わっている。
ワン・ユー(中国)
光延時代(文化)伝媒有限公司社長
映画プロデューサー
第66回ベルリン国際映画祭にて芸術貢献賞を受賞し、本映画祭で特別招待作品として上映する『長江図』(16)と、ジャン・イーエン主演の中独合作『I PHONE YOU』(11)のプロデューサー。そのほか、中日合作『鳳凰 わが愛』(07)、安藤政信主演の中米合作『ソード・ロワイヤル』(10)などをプロデュース。これまでに30作品を超える製作及び配給の分野に携わっている。また、北京国際映画祭併設マーケットのディレクターや天津国際短編映画祭でも副ディレクターを務め、中国映画界の国際化に寄与すべく中国映画市場調査雑誌も発行している。
短編部門審査員
審査委員長
桝井省志(日本)
株式会社アルタミラピクチャーズ代表取締役
プロデューサー
大映プロデューサー時代に『ファンシィダンス』(89)、『シコふんじゃった。』(92)を手掛ける。1993年、磯村一路監督、周防正行監督などとともにアルタミラピクチャーズを設立。『Shall we ダンス?』(96)、『がんばっていきまっしょい』(98)、『ウォーターボーイズ』(01)、『スウィングガールズ』(04)、『それでもボクはやってない』(07)『ハッピーフライト』(08)、『ロボジー』(12)、『終の信託』(12)『舞妓はレディ』(14)など数多くの劇映画をプロデュース。また『タカダワタル的』(04)『こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』(09)、『オース!バタヤン』(13)など音楽ドキュメンタリー映画も手掛ける。また、昨年の映画祭オープニング作品『鉄の子』(15)もプロデュースしている。現在、東京藝術大学大学院映像研究科教授を勤める。
審査員
安藤玉恵(日本)
俳優
1976年生まれ、東京都出身。早稲田大学第二文学部卒業。劇団ポツドールの看板女優として活躍後、『ヴァイブレータ』(03)で映画デビュー。以後、多数の映画に出演し『夢売るふたり』(12)では、第27回高崎映画祭において最優秀助演女優賞を受賞。最近の出演作として『ソロモンの偽証』(15)、『恋人たち』(15)、岩松了作・演出の舞台「結びの庭」(15)や、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)などがある。また本年9月に『バースデーカード』(16)、『オーバーフェンス』(16)が公開を控えている。
松崎まこと(日本)
映画活動家
放送作家
1964年東京都生まれ。早稲田大学卒業。“放送作家”としては、TOKYO-MX「博士の異常な鼎談」「松嶋×町山/未公開映画を観るTV」、WOWOW動画「町山智浩の映画塾」などを担当。“映画活動家”としては、「水道橋博士のメルマ旬報」に「映画活動家日誌~“田辺系”先物買いガイド」連載、FM栃木「FRIDAY MOVIE SHOW」などラジオやTV番組をはじめ、さまざまな映画イベントに出演しているほか、楽天カードHPで配信中の短編動画プロデュースなど、幅広く活動。映画評論家松崎健夫とのユニット“松崎ブラザーズ”の“松崎A”。
アニメーション部門審査員
審査委員長
氷川竜介(日本)
アニメ・特撮研究家
明治大学大学院客員教授
1958年兵庫県生まれ。東京工業大学卒業。文化庁メディア芸術祭審査委員、毎日映画コンクール選考委員、文化庁映画賞映画功労部門選考委員、東京アニメアワードフェスティバル功労賞審査委員などを歴任。日本SF作家クラブ会員。文化庁向けに「日本特撮に関する調査報告書」「日本アニメーションガイド ロボットアニメ編」を執筆。近著は「細田守の世界――希望と奇跡を生むアニメーション」(祥伝社)など。
審査員
数土直志(日本)
ジャーナリスト
大手証券会社を経て、2004年に情報サイト「アニメ!アニメ!」、その後「アニメ!アニメ!ビズ」を立ち上げ編集長を就任。「デジタルコンテンツ白書」主要コンテンツの分野別動向アニメーションパート執筆など国内外のアニメーションに関する取材・報道・執筆や、国内のアニメーションビジネスの調査・研究を行う。2012年に運営サイトを株式会社イードに譲渡。
若見ありさ(日本)
アニメーション作家
砂絵アニメーション『chorus』(09)や赤ちゃんと出産祝いをコマ撮りアニメーションにした 『blessing』(11)を制作し国内外の映画祭で上映。2015年には文化庁文化芸術振興費補助金助成を受け、出産体験談によるドキュメンタリーアニメーション『Birth-つむぐいのち』を制作。TV番組などの幼児向けアニメーション制作や大学で教鞭を執る一方、子ども向けワークショップにも注力し、指導した作品がシカゴ国際児童映画祭をはじめ10か国の映画祭で上映された。日本アニメーション協会理事、日本アニメーション学会会員、日本映像学会会員、国際アニメーションフィルム協会会員。