国際コンペティション
最後の息子/Last Child◊ジャパン・プレミア◊
7.15(日) 11:00
7.17(火) 20:30
7.18(水) 17:00
<2017年/韓国/124分>
息子の命と引き換えに救われた少年。
両親にとって、彼の存在は希望か絶望か?
インテリアデザイン業を営むスンチョルとミスク。彼らの息子は、溺れていた友人キヒョンを助けて亡くなっていた。ある日、いじめられているキヒョンを目撃したスンチョルは、彼を自分の会社に雇い入れる。
© an ATO production
監督:シン・ドンソク
出演:チェ・ムソン、キム・ヨジン、ソン・ユビン
<解説>
被害者遺族の加害者に対する赦しを描くドラマが増えているが、本作では、息子は友人の身代わりとなって亡くなった、事故と思われていた出来事の真実が見えてくる過程が、一種のサスペンスの様を呈し、ラストの瞬間まで緊張感が絶えない。この新人離れした演出と脚本をみせたシン・ドンソク監督は、韓国芸術総合学校映像院在学中に制作した短編作品『Stirring Ripple』(05)で釜山国際短編映画祭にて受賞している。初長編作品となる本作は、2017年の釜山国際映画祭コンペティション部門で国際批評家連盟賞を受賞、今年のベルリン国際映画祭フォーラム部門にも招待された。イ・チャンドン監督『ペパーミント・キャンディー』(99)、イム・サンス監督『ディナーの後に』(98)に出演するキム・ヨジンが母ミスクを演じており、その複雑な心理を表情で伝えるパワフルな演技も見どころのひとつ。
監督:シン・ドンソク
1978年、チョンジュ生まれ。韓国芸術総合学校の映画科を2006年に卒業。短編『Stirring Ripple』(05)は2005年の釜山国際短編映画祭で最優秀作品賞を受賞。短編『Gahee & B.H.』(06)はミザンセーヌ短編映画祭にて、愛についての短編最優秀賞を受賞した。本作が長編デビュー作となる。