国際コンペティション
彼女はひとり/She is Alone◊ワールド・プレミア◊
7.14(土) 14:00
7.16(月・祝) 21:00
7.18(水) 11:00
<2018年/日本/60分>
幼なじみを執拗に責め立てる女子高生。
彼女が抱える心の闇とは?
ある出来事が原因で自殺未遂を経験した女子高生・澄子は、日々無気力に生きるようになっていた。死の淵から戻った彼女は、学校の女性教師と交際をしている幼なじみの秀明を脅迫するようになるが…。
© 彼女はひとり
監督:中川奈月
出演:福永朱梨、金井浩人、美知枝、山中アラタ、中村優里、三坂知絵子、櫻井保幸、榮林桃伽、堀春菜、田中一平
<解説>
過去の出来事に囚われ、また現れる幽霊の存在にも苦しめられる澄子。他人を攻撃することで、なんとか生きるバランスを保っている、そんな10代特有の危うさをまったく隙のない60分に凝縮して描いたのは、長編作品は初めてとなる中川奈月監督。本作は、立教大学大学院映像身体学研究科の修了制作として作られたが、その後、監督が東京藝術大学大学院で学びながら、今年完成させた。中川監督は、藝大大学院の実習短編作品『投影』(17)が、今年のイラン・ファジル国際映画祭に招待されるなど、将来が期待される若手女性監督。撮影は、黒沢清監督、深田晃司監督、沖田修一監督の作品などを多く手掛ける芦澤明子が務め、映画の完成度に大きく貢献している。また、澄子を演じた新鋭・福永朱梨の力強い演技にも圧倒される。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。
監督:中川奈月
立教大学文学部を卒業後、ニューシネマワークショップへ入学し映画制作を始める。その後、立教大学大学院映像身体学研究科へ入学、修了作品として本作を製作。卒業後、東京藝術大学大学院映像研究科へ入学、実習作品として監督した『投影』(17)がイランのファジル映画祭で上映された。現在、同院在学中。