短編コンペティション部門
上映日程 …映像ホール…多目的ホール
<製作年/製作国・地域/上映分数>
短編3 (合計73分)
「京太の放課後」/「もはや ないもの」/「世の中はざらざらしている」
7.15(月・祝) 11:00 7.17(水) 17:00
京太の放課後/Little Kyota Neon Hood
<2012年/日本/20分>
震災後の不安定な感情を、健気な子供の姿を通して描く。
10歳の京太は、どこへ行くにも防災ずきんをかぶり、気になった言葉があればその英単語を書き留めるちょっと変わった子。ある日、震災以来母国に帰ってしまっていた英語教師ティムが戻ってくる。
監督:大川 五月
出演:土屋 楓、アンドリュー・ドウ、清水 美沙、HARCO、タナカタケシ
監督/大川 五月
東京生まれ。日本大学芸術学部・NYコロンビア大学大学院卒業後、数々の短編作品を発表。『京太の放課後』はサンパウロ国際短編映画祭のベスト10フィルム、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭ではW受賞するなど、国内外の映画祭で評価を受ける。2013年、Jリーグの20周年記念短編映画『旅するボール』を完成。作品は本年公開される。
もはや ないもの/No Longer There
<2012年/日本/23分>
義歯の製作を通じて現実と空想が交錯する、ミステリアスな一編。
事故で前歯を失った女。その義歯を作る歯科技工士の男は、決して会うはずのないその女性の姿や声を想像し、空想の世界で親密になる。しかし、それは義歯が完成するまでの限られた関係のはずだった。
監督:三宅 伸行
出演:土井 晃範、中村 安理、西山 康平、小嶋 喜生、伊藤 匠、星 美智子
監督/三宅 伸行
京都府出身。会社勤務を経て、渡米。ニューヨーク市立大学院にて映画制作を学ぶ。2008年、長編作品『Lost & Found』がオースティン映画祭にてグランプリに輝く。同年、監督として参加したオムニバス企画『掌の小説』は、東京国際映画祭に選出された。2011年、文化庁若手育成プロジェクトに選ばれ、短編作品『RAFT』を監督した。
世の中はざらざらしている/When The World Tastes Gritty
<2013年/日本/30分>
近藤芳正、渡辺真起子主演で描く、
疲れた大人たちのセミ・ロードムービー。
ある「荷物」を埋めるための道具を買いに来た女。職場でのストレスを解消するために万引きをする男。偶然、郊外のホームセンターで出会った二人は、湖の畔を目指して車中を共にすることになる。
監督:熊谷 まどか
出演:近藤 芳正、渡辺 真起子、ぼくもとさきこ
監督/熊谷 まどか
大阪府出身。CM制作会社に3年間勤務後、百貨店、雑貨店、コールセンター等、様々な職場で働く。おもな作品に2005年『ロールキャベツの作り方』(PFFベストエンタテイメント賞)、2006年『はっこう』(PFFグランプリ)、2008年『嘘つき女の明けない夜明け』(ndjc若手映画作家育成プロジェクト)等。