長編コンペティション部門
牝狐リザ/Liza the Fox-Fairy
7.21(火)17:30
7.25(土)10:30
<2015年/ハンガリー/98分>
リザは無垢な天使か、死を招く牝狐か?
奇想天外なおとぎ話コメディ。
リザの留守中に、12年間仕えたハンガリー日本大使の未亡人が殺された。犯人は、リザにだけ見える元歌手のトミー谷。その後もリザの周りでは人々の死が相次ぎ、下宿人を装った刑事ゾルタンが屋敷にやってくる。
©Péter Szatmári
監督:カーロイ・ウッイ・メーサーロシュ
出演:モーニカ・バルシャイ、サボルチ・ベデ・ファゼカシュ、デヴィット・サクライ、ピロシュカ・モルナール、ゾルターン・シュミード
<解説>
カーロイ・ウッイ・メーサーロシュ監督の初監督作はすでに企画段階から注目が集め、2010年のカンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門の企画マーケットThe Atelierに選出されていた。また、主人公リザにだけ見える「トミー谷」のキャラクターは、1999年に来日した際に知った往年の舞台芸人トニー谷からアイデアを膨らませたものだと、監督本人が語っている。他にも、黒沢明監督『羅生門』(50)を参考にしたというシーンもあり、奇想天外なストーリー展開に加え、随所に見られる日本へのオマージュも本作の楽しみにひとつとなっている。
監督:カーロイ・ウッイ・メーサーロシュ
1968年生まれ。短編監督作10本が総計で30以上の国際短編映画祭にて上映され、12の賞を受賞している。監督したコマーシャルは200以上にも及び、演劇も手がけている。大学では経済を勉強していた。本作は長編デビュー作にあたる。