2009 総括
2009年のコンペティション部門は、長編部門審査委員長に山本又一朗氏、短編部門審査委員長に桝井省志氏を迎えたほか、国内の映像業界の第一線で活躍するプロデューサーを審査員の中心に据え、映画製作者の視点から作品審査を行いました。また、長編部門を海外・国内作品の2つのカテゴリーに分け、積極的に国内長編作品を取り上げました。国内長編作品に対しては「SKIPシティアワード」を新設し、受賞者に対し彩の国ビジュアルプラザの映像制作支援施設・設備の一定期間の利用を提供するなど、日本の若手監督の支援強化を図りました。
コンペティション部門には77の国と地域から長編作品723本、国内から短編作品281本と、過去最多の応募があり、そのうち、長編部門では、海外製作の12作品に日本国内で製作された3作品を加えた全15作品が、短編コンペティション部門では日本の若手作家による11作品がノミネートされ、映画祭期間中に各2回上映され多くの観客を集めました。
長編部門の最優秀作品賞は、レオン・ダイ監督の『あなたなしでは生きていけない』、短編部門の最優秀作品賞は遠藤潔司監督の『太陽の石』、SKIPシティアワードは白石和彌監督の『Lost Paradise in Tokyo』がそれぞれ獲得しました。
また、彩の国ビジュアルプラザインキュベートオフィスを拠点に活動するクリエイターによる企画プレゼンテーション「Dコンテンツマーケット」、地域発信型映画が成功するために必要な要素を検証するフォーラム「彩の国地域発信映画プロジェクト」など、それぞれ独自の切り口から映画祭のテーマに切り込んだ関連企画も開催され、好評を博しました。
※掲載の肩書きは当時のものです。