2011 総括

 

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2011は、初の秋開催となり、8回目を迎え、芸術の季節に相応しく、次代を担う若手監督の作品上映や輝かしい未来を持つ子どもたちによる映像制作企画など、多方面に向けて“夢”と“元気”を発信していくラインナップが揃いました。
オープニング作品は、2007年の本映画祭長編コンペティション部門において、『うつろいの季節(とき)』で最優秀作品賞を受賞したトルコの巨匠ヌーリ・ビルゲ・ジェイラン監督の最新作で、第64回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品『昔々、アナトリアで』を日本初上映し、初日を華やかに飾りました。

 

コンペティション部門には、世界81の国と地域から長編494本、短編189本の計683本の応募があり、今年は長・短編ともに、人間ドラマ、コメディー、ドキュメンタリーと多岐に渡る秀逸で厳選された作品が上映され、映画祭期間中には多くの方々にご来場いただきました。

 

なかでも、長編部門に初エントリーで初エントリーされた、アルリック・ブラウン監督のルワンダ発・社会派人間ドラマ『キニアルワンダ』(製作はルワンダ、アメリカ合作)は、大きな注目を集め、見事、本年度の最優秀作品賞に輝きました。

 

 

 

 

短編部門では、高齢化社会を扱いながらも温かさを感じる“家族の風景”を描いた畑中大輔監督の『記憶のひとしずく』が最優秀作品賞を獲得。SKIPシティアワードには小橋賢児監督の『DON’T STOP!』が選ばれ、同時に、若手映像クリエイター育成のための上映支援事業「SKIPシティDシネマプロジェクト」第2弾作品としても選出されました。

 

その他、目や耳の不自由な方も映画を楽しむことができる字幕・音声ガイド付きのバリアフリー上映、シネマ歌舞伎、Livespire、新作映画の先行上映など、多彩なプログラムも上映されました。

 

また、映像を切り口とした関連企画も開催されました。SKIPシティを拠点に活動する若手映像クリエイターをプロデュースする<Go-allプロジェクト>で制作された短編映画の上映と、企画から制作・一般劇場公開までを一貫して支援する<D-MAP>の第3作目となる2011年度作品の製作発表を行う「メイド・インSKIPシティ」、映像による地域活性化の可能性を探るシンポジウム「彩の国 地域発信映画プロジェクト2011」、子どもたちの映像制作を応援する「カメラクレヨン」など、好評を博しました。

 

※掲載の肩書きは当時のものです。


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