国内コンペティション 長編部門
親子の河
The River: Flow of Life
- 配信日時
- 9/25(土)10:00 ~ 10/3(日)23:00
- シネマディスカバリーズ
てんやわんやのインド一人旅。
しかしそれは、私を再生させる奇跡の瞬間。
映画館でアルバイトをしている葉月。両親と実家で暮らしているものの、 父親とは挨拶を交わすことすらなくなっていた。ある日、 同僚からインド旅行に誘われ、気乗りしない葉月だったのだが…。
© 2021「親子の河」
監督:望月葉子
出演:望月葉子、中野健治、大高洋子、ヴィージェイ・ヤダヴ、未平ケイ子、遠藤光史、三浦景虎
2021年 / 日本、インド / 67分
映画にしか興味のない葉月が、なぜインドへ旅する気になったのか?この脚本上の大問題を埋めるのが遠藤周作の「深い河」という、葉月の文系具合がたまらなく愛おしい。また、今の世の中では当たり前のマスクが、心の障壁を映し出すアイテムとして使われるなど、何気ない日常の中で見逃していることが繊細に描き出された微笑ましい好編となっている。自身のインド旅行体験を基に、監督、脚本、編集、そして主演を務めたのは、本作が長編デビューとなる望月葉子。俳優陣も、『ミセス・ノイズィ』(19)の騒音おばさん役で注目された大高洋子や、中野量太監督作品の常連・三浦景虎のほか、現役の映写技師である遠藤光史、インドで実際の観光ガイドを務めるヴィージェイ・ヤダヴなど、個性的な面々が顔を揃えている。
監督:望月葉子
1991年生まれ、東京都出身。東京経済大学21世紀教養プログラム卒業後、ENBUゼミナール映画監督コースに入学。池田千尋監督に師事。卒業後も監督、スタッフ、俳優として自主制作映画に携わる。現在は俳優業を中心に活動中。
メッセージ
一人旅で訪れたインドで私の人生が変わりました。インドで出会った大切な人々、そして家族との変化。この出来事があったからこそ、監督・主演として映画を撮る決意ができました。『親子の河』が遠い誰かのもとへ辿り着けますように。そして、観てくださった方にほんの少しの勇気をお渡しすることができたら、とても嬉しいです。