国内コンペティション 短編部門
カウンセラー
Psychology Counselor
- 配信日時
- 9/25(土)10:00 ~ 10/3(日)23:00
- シネマディスカバリーズ
これは虚構か、現実か。
観るものの恐怖を掻き立てる心理ホラームービー。
産休前、最後の出勤日となった心理カウンセラーの真美が帰り支度をしていると、アケミと名乗る女性が予約もなくクリニックにやってくる。相談内容だけ聞くことにした真美だが、彼女の悩みは謎めいていた…。
©DrunkenBird 2020
監督:酒井善三
出演:鈴木睦海、西山真来、田中陸、松本高士、平仁、亀田梨紗、蒲池貴範
2021年 / 日本 / 42分
話が進むにつれ不安だけが増幅していくような、観客の心理をうまく突いた本作。酒井善三監督の実験的な脚本は、迷宮に迷い込んだような不思議な体験をもたらしてくれる。監督自身が言うように、テーマやメッセージ性のある作品ではなく、観客が興味のある作品を作りたいという意思がよく伝わってくる。酒井監督は、篠崎誠監督の『あれから』(12)、『SHARING』(14)に脚本家として参加しているほか、本作のプロデューサーを務める百々保之と共に映像制作チーム・Drunken Birdでも精力的に活動中。カウンセラー役を演じる鈴木睦海は、酒井監督が第12回福井映画祭で審査員特別賞を受賞した『RIP』(18)に続き2度目の主演。謎の患者・アケミを演じる西山真来は、木村文洋監督の『へばの』(08)で主演を務めて、数々の映画に出演している。
監督:酒井善三
1985年生まれ。2012年映画美学校修了生。自主監督作として、『おもちゃを解放する』(12)、『RIP』(18)など。2019年、フィルメックス新人監督賞・準グランプリ受賞(企画『狩人の夜明け(仮)』)。脚本として、篠崎誠監督の『あれから』(12)、『SHARING』(14)に関わる。現在、百々保之らと、Drunken Bird名義で自主制作活動中。
メッセージ
スタッフやキャストではなく、あくまで僕個人の作品への思いなのですが、僕自身には映画を通して訴えたいことも、言いたいテーマもありません。ただ、「面白いとはどういうことなのか」にはとても興味があり、その発見と実験自体を面白く感じながら、好きで作っています。なので、観客の方にも面白いと思っていただけたら嬉しいです。