総括 ゲストインタビュー 受賞結果 審査員 上映作品 公式サイト

ゲストインタビュー

 

   ■国際コンペティション受賞者

   ■国内コンペティション受賞者

 

国際コンペティション受賞者

<最優秀作品賞>  『願い』 マリア・セーダル監督

 

― 受賞のお気持ち

 

<最優秀作品賞>『願い』マリア・セーダル監督

この受賞は私にとって特別なことです。なぜならこの物語は私のこれまでの作品の中でも最も自伝的なものだからです。私の個人的な体験を映画作品にするのは非常にチャレンジングなことでした。賞をいただけたのは、この物語が感情的にも文化的にも国境を越えられたのだと思います。少なくともそう信じています。たいへん勇気づけられました。作品に関わったすべての者がこの受賞を誇りに感じると思います。

 

 

<監督賞>  『ザ・ペンシル』 ナタリア・ナザロワ監督

 

<監督賞>『ザ・ペンシル』 ナタリア・ナザロワ監督

― 受賞のお気持ち

 

映画祭の関係者、観客の皆様、審査員の皆様に心より感謝いたします。二つ目の賞となる監督賞を受賞することは想像していなく、すごいことと驚いています。私の作品を高く評価していただき、本当にありがとうございます。いつの日か日本を訪れ、皆さんにお会いし、私の日本文化への気持ちをお伝えしたいです。皆さんを愛しています。

 

 

<審査員特別賞>  『ザ・ペンシル』 ナタリア・ナザロワ監督

 

<審査員特別賞>『ザ・ペンシル』 ナタリア・ナザロワ監督

― 受賞のお気持ち

 

審査員特別賞を受賞し、たいへん光栄です。ありがとうございます。いつの日か日本を訪れたいと思っています。日本の詩など、あらゆる日本の伝統的な文化を愛していますので、私にとってこの受賞はとても大きなことです。本当にありがとうございます。皆さんとお会いできるのを楽しみしています。

 

 

<観客賞>  『南スーダンの闇と光』 ベン・ローレンス監督

 

<観客賞>南スーダンの闇と光』 ベン・ローレンス監督

― 受賞のお気持ち

 

『南スーダンの闇と光』が観客賞をいただき、映画祭、そして観客の皆さんに感謝いたします。滞在していたロンドンから発つ直前の、早朝の空港でこのニュースを聞き、とても驚いています。本当にありがとうございました。できれば実際に映画祭に参加したかったのですが、いつかそれが叶うことを願っています。

 

 

<SKIPシティアワード>  『写真の女』 串田壮史監督

 

<SKIPシティアワード>写真の女』 串田壮史監督

― 受賞のお気持ち

 

SKIPシティアワードは次回作をサポートしていただける賞ということなので、もっともうれしい賞です。『写真の女』は長編第1作で、完成した瞬間から2作目が作れるのかということが大きな課題となっていました。サポートをいただけるというのは次回作を作ることに向けて非常に力強いプッシュになります。

 

― オンライン開催となった本映画祭に参加していかがでしたか?

 

今回はQ&Aもライブで行って、ライブで質問が来るという形式だったので非常に臨場感もありました。今後、オンラインでQ&Aをやったりライブ配信することをフィジカルと同時にやるということが多くなっていくのではないかと感じました。

 

― 観客の皆さんにメッセージを

 

『写真の女』は、映像の喜びを追求したい、映画的な喜びを追求したいと思って作った映画です。映画的な喜びというのは、観客がスクリーンを見て、登場人物に共感して喜びや悲しみを感じたりすることだと思います。会場で観る場合には横に座っている初めて出会った人と同じスクリーンを見て同じ感情を共有する。きっとそれは、人間はみんな繋がっていると体験できることだと思っているので、ぜひ劇場でご覧いただければと思います。

 

 

国内コンペティション受賞者

<優秀作品賞(長編部門)>  『コントラ』 アンシュル・チョウハン監督

 

<優秀作品賞(長編部門)>『コントラ』 アンシュル・チョウハン監督

― 受賞のお気持ち

 

日本の観客に再びお見せできたことを本当にうれしく思います。皆さんの様々な反応を読んだり聞いたり、また賞をいただいて満足しています。2021年の公開が決まっているので、それに向けての自信にもなりました。実験的な映画にしようという意識はなく、単純に自分の想いを正直に表現したいというのがこの映画でした。センシティブなトピックを扱っているということもあり、この心からの映画に、偽物や嘘を混ぜたくはなかったのです。本作は自分のバックグラウンドにとても近い問題を扱っていて、父も祖父も軍にいたし、私は軍の学校にいました。そんな私の気持ちを込めて作った映画ですので、皆さんに伝わったことがすごくうれしいです。

 

― オンライン開催となった本映画祭に参加していかがでしたか?

 

このように諸々良くない状況にあってもオンラインの映画祭を準備し開催してくれたスタッフに感謝します。キャンセルという方法をとる映画祭もある中で、オンラインであれば、観客も家で空いている時間にパソコンやTVで観られます。そうした機会が拡がったのはとても良かったし、重ねて感謝を表したいと思います。

 

― 観客の皆さんにメッセージを

 

『コントラ』はシネマスコープで、劇場上映向きに作ったものです。肌触り、色、音響、音楽など劇場ではまた違った印象を得られるでしょう。ぜひ2021年の春、劇場に『コントラ』を観に来てください。次回作は、ロックダウンの最中にそれを前向きに捉えようと企画したものになります。とてもおもしろい話になると思うので、応援よろしくお願いします。

 

 

<優秀作品賞(短編部門)>  『stay』 藤田直哉監督

 

<優秀作品賞(短編部門)>『stay』 藤田直哉監督

― 受賞のお気持ち

 

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭には、数年前に一度観に来たことがありました。僕もいつかこういうところで上映したいなという気持ちがあったので、今回ノミネートしていただき、優秀作品賞をもらえたことはとてもうれしいです。

 

― オンライン開催となった本映画祭に参加していかがでしたか?

 

オンラインならばどこからでもアクセスできるし観られるので、SNSを見ている限りは、劇場に来てもらうより多くの方に観てもらっているのかなという印象はありました。SNSに感想を上げてくださる方もいて、それをこちらからキャッチできたりと、相互的なコミュニケーションが取れて、これはこれで作る側として触れる機会が増えてうれしいなと感じました。

 

― 観客の皆さんにメッセージを

 

『stay』を観ていただいた方、ありがとうございます。もともとコロナ禍前に作った作品なので、人間の関係性などはコロナを意識したわけではないのですが、こういう状況になって、改めて見方が変わった自分もいます。そういう自身の変化を考えながら観てもらえると、さらに面白いかなと思います。まだ観ていない方は、また上映できるように頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてくださるとありがたいです。

 

 

<観客賞(長編部門)>  『コーンフレーク』 磯部鉄平監督

 

<観客賞(長編部門)>『コーンフレーク』 磯部鉄平監督

― 受賞のお気持ち

 

一番観てもらいたい人はお客さんなので、そういった方々が選んでくれた観客賞は一番うれしいです。

 

― オンライン開催となった本映画祭に参加していかがでしたか?

 

過去2年はSKIPシティに来て、近くに泊まって、映画観てということをずっとやっていたので、今年も入選できて「やった!」と思っていたんです。オンラインになって、寂しいなと思っていたんですが、でもオンラインはいつでも観られるという良さがあって。僕も夜中に何本か観たりしていたので、そういう意味ではいいなあと思いました。

 

― 観客の皆さんにメッセージを

 

『コーンフレーク』をご覧くださった皆さん本当にありがとうございました。2016年から映画を撮り始めて、それから短編、中編、長編と全部映画祭に出したりして、なんとなく自主映画の最後くらいかなと思って大阪で撮った本作がこうやってSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で皆さんに観ていただけて、皆さんに選んでいただいて賞をもらえて本当にうれしいです。今後ともよろしくお願いします。

 

 

<観客賞(短編部門)>  『ムイト・プラゼール』 朴正一監督

 

<観客賞(短編部門)>『ムイト・プラゼール』 朴正一監督

― 受賞のお気持ち

 

題材が題材なので、国内のコンペティションに通ることすら難しいと思っていたんです。それがSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で入選したうえに、数多くの方がこういった題材の作品を観てくださったということは、驚きとともに、ちょっと希望が見えたと感じています。

 

― オンライン開催となった本映画祭に参加していかがでしたか?

 

結果的に短編でありオンラインであったということで、こういった題材の作品が多くの人の目に触れてもらえたと思うので、私自身は良かったと思います。ただその一方で、自分も映画が大好きなので、劇場で観てもらえたら嬉しかったなという思いもありますが、日本だけでなく世界中でこういった状況ですので、なんとか皆で乗り切っていきたいなと思っています。

 

― 観客の皆さんにメッセージを

 

作品を観てくださった方々、本当にありがとうございます。本当に貧乏映画で、気持ちだけで撮った映画ですが、今後どういった制作体制になろうともこの気持ちだけはキープして作っていきたいと思っています。私はいつも作品を作るときに、観てくれる人が元気になるような、ちょっとでもハッピーになるような映画を作れたらと思っていますが、本作を作った経験や、昨今のニュースとかを見ていていま思うのは、観てくれた方だけじゃなく、スタッフ・キャストも一緒に作ることで少しでも幸せになれるような作品、現場づくりをできたらいいなと思っています。たくさんの方に観ていただきましてどうもありがとうございました。

 

 

 

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