ゲストインタビュー

 

   ■長編部門受賞者

   ■短編部門受賞者

   ■アニメーション部門受賞者

 

長編部門受賞者

<最優秀作品賞>  ヒルデ・スサン・ヤークトネス(脚本) 『愛せない息子』

 

― 受賞のお気持ち

 

<最優秀作品賞>  アレハンドロ・グスマン・アルバレス監督 『朝日が昇るまで』

スクリーン上に作品名が表示された時、一瞬呼吸が止まりました。今回は私ひとりでこの作品を携えてやってきたわけで、監督のアーリル・アンドレーセン、原案のホルヘ・カマチョ、そしてプロデューサーと一緒に来られなくてとても残念な気持ちでもあります。すぐに伝えたいと思います。審査員の皆さんから、なぜこの作品が選ばれたのかを聞いた時に、非常に誇らしい気持ちになりました。ここまで来るのに経てきたいろんな人生のターニング・ポイントが思い出されて、非常に嬉しく、また有り難い気持ちになりました。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

皆さんが温かく迎え入れてくれて、安心して過ごすことが出来ました。本当に皆さんの面倒見の良さには感激しています。浦和・川口だけでなく東京でも、あまりにも色々見させてもらったので、とても楽しいのですが、ひと言ではなかなか表せない、そんな気持ちですね。

 

 

 

<監督賞>  ハイボー・ユウ 『中国のゴッホ』

 

キャロライン・ジョンソン プロデューサー 『タンナ』 

― 受賞のお気持ち

 

素直に嬉しく思っています。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

今回は映画祭に参加するためでしたので、素晴らしい賞をいただいて素直に嬉しいです。日本は本当に美しい国で、皆さんの生活ぶり、仕事ぶりに感動を覚えています。私はずっと中国にいたので、日本に対する印象は想像ばかりでした。今回この映画祭に参加させていただいて、映画人としてこの映画祭を高く評価しました。

 

 

<審査員特別賞>  ローランド・ヴラニク 『市民』

 

<脚本賞> ミネア・ポペスク撮影監督 『アヒルからの贈り物』

― 受賞のお気持ち

 

とても嬉しいです。本人に事前に受賞を知らせるかは映画祭によって違いますが、この映画祭は本当に最後の最後まで教えてくれなくて、ですのでその場で受賞を知って、ワクワクしてエキサイティングな体験でした。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

東京に来るのは、実は人生で初めてでして、妻と子どもと離れて過ごすのも8年ぶりなので、そういう意味でもとっても良かったです!(笑) 監督業とは、夢とかそんな生易しいものではなくて、もちろん真心でもってやっていくわけですが、本当に日々どれだけ一生懸命働けるかだと思います。とにかく働き続ける、次へ繋がるように頑張り続けることなのです。

 

 

SKIPシティアワード>  加藤 悦生監督 『三尺魂』

 

<SKIPシティアワード> 藤村 明世監督 『見栄を張る』 

― 受賞のお気持ち

 

この映画は昨年撮影して、2月に完成してギリギリでエントリーしたのですが、編集していて「面白いのができたな」と思って、ノミネートされれば良いなと思っていました。実際ノミネートされると、どこか寂しいというか、こんな面白いものは独り占めしたいような気持ちもあって。こんな面白い作品が自分のものではなくなってしまうんじゃないかなと。そんな気持ちもありましたが、映画は人様に観てもらってのものなので、SKIPシティアワードという素敵な賞をいただいて、今後たくさんの方に見ていただける機会が得られたのではないかと、とても嬉しく思っています。

 

―Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

2014年に『PLASTIC CRIME』でこの映画祭にノミネートしたことで、自分の映画を作る意欲が掻き立てられ、『三尺魂』を作るきっかけにもなりました。映画は、人生を変えるものだと思っています。人は誰も人生を変える一本があるんじゃないかと思っていて、その映画を見たから勇気をもらえたり、進路を決めたり、もしかしたら結婚を決めたということもあるかも知れない。そんな、誰かの背中を押せるような映画を作っていけたらいいと思っています。

 

 

 

短編部門受賞者

<最優秀作品賞>  浅沼 直也監督 『冬が燃えたら』

 

<最優秀作品賞> 三ツ橋 勇二監督 『嘘をついて』

― 受賞のお気持ち

 

スタッフ・キャスト含めて5人で作った映画で、ほかの作品は予算もかかっていたりする中で、映画の中身を見て評価していただいたなという実感があって、本当に作って良かったと思っています。

 

―Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

今回、短編と長編を何本か観ましたがどれもすごく面白くて、作品を見る映画祭だなと心から思います。セレクトされている作品のどれを見ても面白いというのはなかなかないので、どの時間、どのタイミングに来ても楽しめる映画祭だなと思いました。今回の作品は実話をベースにした作品でしたが、これからも社会と作品が反映されていくような作品を作っていきたいなと思っています。

 

 

 

 

 

<奨励賞>  三宅 伸行監督 『サイレン』

 

<奨励賞> 上田 慎一郎監督 『テイク8』

― 受賞のお気持ち

 

以前(2013年『もはや ないもの』)も奨励賞をいただいていたので、発表された瞬間は正直少し悔しい気持ちもありました。ただ作品を深く理解してくださっている観客の方がたくさんいて、この映画祭で賞をいただいたことは素直に嬉しいです。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

『もはや ないもの』の時より、『サイレン』の方がよりエンターテインメントというか、観客にストレートに伝わる作品ということを意識して作りました。観客の方からも確実に反応があったので、とても充実した時間を過ごさせてもらいました。これまで短編はかなりの数を作っていますが、やはり長編でこの映画祭にも戻ってきたいと思いますし、皆さんに観てもらえる長編を作れるように頑張っていきたいと思います。

 

 

 

<奨励賞>  土屋 哲彦監督 『追憶ダンス』

 

<奨励賞> 井上 博貴監督 『夕暮れの催眠教室』

― 受賞のお気持ち

 

「短編部門は12本のノミネート作品があり、自分も全部観ました。自分自身の映画の捉え方や向き合い方を改めて考えさせられる作品が多くて、その中で賞をいただけたということはすごく光栄で、感激しています。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

(2012年『豪速球』で参加した時に比べて)特に短編に関しては、全体のレベルがものすごく上がっていたのが印象的だったことと、これは5年前も変わらないですが、観客とのQ&Aとか、独特の熱がある映画祭だと思いました。それはすごく緊張感のある楽しさというか、ただのお祭り騒ぎではなくて、本当に映画が好きで、映画に向き合っている映画祭だなと感じました。短編・長編にこだわらず、自分が観客として観た時に面白いと思えるもの、感動できるもの、そして薄っぺらくないもので、まだまだもっと良い作品が作れるはずだと信じて、これからも映画を作っていきたいと思います。

 

 

アニメーション部門

<最優秀作品賞>  小川 育監督 『I think you're a little confused』

<最優秀作品賞> ふくだ みゆき監督 『こんぷれっくす×コンプレックス』

 

― 受賞のお気持ち

 

この作品は大学院の修了制作で作った作品で、完成してから1年以上経っていますが、日本の映画祭で受賞したのは今回が初めてなので、とても嬉しく思います。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

自分がアニメーション制作者だからというのもあるのですが、アニメーションの選考が気になっていました。今回ノミネートしていた作品が、自分の作品も含めてとても幅があるというか、色々なスタイル、色々なタイプの映画が入っていて。映画祭によっては傾向があったりするのですが、この映画祭は選考が面白いなと思いました。自分はアニメーション会社に所属していますが、映画祭に来ると、自分の作品を作りたいという気持ちが強くなります。今回の受賞を励みに、もっと自分の作品を作りたいなと思っています。

 

 

<奨励賞>  浜村 満果監督 『竹田駅メモリーズ』

 

<奨励賞> 井上 博貴監督 『夕暮れの催眠教室』

― 受賞のお気持ち

 

この作品は色々な賞に応募したのですが全然引っかからなくて、これが初めてのノミネートでした。奨励賞もいただけたということで、全く予想していなかったので嬉しいです。

 

― Dシネマ映画祭に参加されてみていかがでしたか?

 

ほかのコンペ部門の作品も観ましたが、Q&Aでの質問もすごく的を射ているというか、目が肥えているお客さんが多いという印象があって、その中で選んでいただけたということが嬉しいです。自分の創作としてもアニメーションを作っていきたいと思いますが、ミュージックビデオやCMなど、仕事としてアニメーション制作を受けて、自分の創作性とどう折り合いをつけていくのかといったことも勉強できればと思っています。

 

 

 

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