国際コンペティション
イリーナ/Irina◊ジャパン・プレミア◊
7/17 (水) 11:00
7/20 (土) 17:00
<2018年/ブルガリア/96分>
家族は私が必ず守る!
命を懸けて困難に立ち向かう女性が見出した希望とは?
ブルガリアの寒村に暮らすイリーナは、料理を盗んでいたことがばれて勤め先のレストランをクビになる。同じ日に夫が深刻な事故に遭ってしまい、困窮した彼女は、金策のため代理母の申し出を引き受ける。
監督:ナデジダ・コセバ
出演:マルティナ・アポストロバ、フリスト・ウシェフ、イリニ・ジャンボーナス、カシエル・ノア・アッシャー、クラシミル・ドコフ
<解説>
今年の国際コンペティションには女性監督が多数ノミネートされているのが特徴だが、いかなる苦境に立たされても逞しく生き抜いていく女性を骨太なタッチで描いた本作が長編初監督となるナデジダ・コセバもそのひとり。窓に映る大都市ソフィアの街の光と、イリーナの暮らす貧しい村の一面の雪景色の対比など、随所に確かな演出力が見られるが、2017年の東京国際映画祭でコンペティション部門に選ばれた『シップ・イン・ア・ルーム』(17)ではプロデューサーを務めるなど、その才能は多岐に渡る。また、主演のマルティナ・アポストロバのまるで役が憑依したかのような見事な演技は、インターナショナル・プレミアとなった2018年のワルシャワ国際映画祭で審査員特別賞が贈られたほか、ドイツのコットバス、香港、イランのファジルといった映画祭でも主演女優賞を獲得するなど、高く評価されている。本映画祭がジャパン・プレミアとなる。
監督:ナデジダ・コセバ
1974年、ブルガリアのソフィアに生まれる。国立演劇・映画芸術アカデミーを卒業した後、ベルリン国際映画祭で上映されたオムニバス作品『Lost and Found』(05)の一編で短編小説に基づく『The Ritual』を監督。短編『Omelette』(08)はサンダンス映画祭でスペシャル・メンションを受賞し、世界中の映画祭でも上映された。短編『Take Two』(11)はサラエボ国際映画祭で上映されている。長編デビュー作に当たる本作は、ブルガリア国立映画センターの協力を得て製作された。