国際コンペティション
ザ・タワー/The Tower◊ジャパン・プレミア◊
7/15 (月・祝) 14:30
7/17 (水) 17:00
<2018年/ノルウェー、フランス、スウェーデン/77分>
難民キャンプに暮らす少女と曽祖父の強い絆を描く、
感動のアニメーション。
パレスチナ人の少女ワルディは、1948年からベイルートの難民キャンプに暮らす曽祖父シディが大好き。しかし彼から故郷の家の鍵を渡され、曽祖父がいつか家に戻るという夢を失ってしまったのかと不安になる。
©Jour2Fete
監督:マッツ・グルードゥ
声の出演:ポーリーヌ・ジアデ、サイード・アマディス、スリマヌ・ダジ
<解説>
本映画祭でコンペティションに長編アニメーションが選出されるのは、16回目にして初めてのこと。住む地を追われ、70年もの間レバノンの難民キャンプで暮らす曽祖父と、彼を愛する少女の深い絆を軸に、4世代に渡る歴史が明瞭に語られる。特に、少女と曽祖父が登場する現在の部分はクレイのストップ・モーション、過去の記憶の部分は2Dと、ふたつのアニメーションの手法が駆使されることで、パレスチナの歴史の重みと悲しみがより鮮明に伝わってくる。この感動のアニメーションを監督したのは、ノルウェー人のアニメーション作家マッツ・グルードゥ。ベイルート郊外のブルジュ・バラジネの難民キャンプでアニメーションの教師をしていた際に見聞きした体験を元に自ら脚本を書き、長編デビューを果たした。本作は2018年のアヌシー国際アニメーション映画祭でプレミアされた後、世界各国で上映されている。本映画祭がジャパン・プレミアとなる。
監督:マッツ・グルードゥ
ノルウェー出身の映画監督・アニメ作家。長編映画、ドキュメンタリー、MVなどにアニメーターとして参加。1990年代にはレバノンのベイルート・アメリカン大学に通いながら、ブルジュ・バラジネ難民キャンプで英語とアニメを教える。そこで見聞した難民の話を元に、初長編となる本作の脚本を書き上げた。