国際コンペティション
陰謀のデンマーク/Sons of Denmark◊ジャパン・プレミア◊
7/14 (日) 17:00
7/16 (火) 11:00
<2019年/デンマーク/119分>
右傾化する国家の問題をスタイリッシュな映像で描く、
衝撃の政治サスペンス。
コペンハーゲンで爆弾テロが起きてから一年後のデンマーク。間近に控えた選挙では、極右政党が勝利すると見られていた。一方対立するグループも現れ、19歳のザカリアもそこで行動を起こすことを迫られる。
©Henrik Ohsten
監督:ウラー・サリム
出演:ザキ・ユーセフ、ムハンマド・イスマイル・ムハンマド、ラスムス・ビョーグ
<解説>
スタイリッシュな映像の中に、世界的に高まっているナショナリズムの現実を映し出した、脳天を撃ち抜かれるような衝撃のラストまで息もつかせぬ政治サスペンスの傑作。監督のウラー・サリムは、1987年、イラク移民の両親のもとデンマークに生まれた。これまでに数多くの短編映画を制作し、『Our Fathers’ Sons』(15)はロッテルダム国際映画祭に招待され、デンマーク国立映画学校の卒業制作『Land of Our Fathers』(17)は、2017年のドバイ国際映画祭で湾岸短編コンペティション部門のグランプリを受賞している。長編デビュー作となった本作は、今年のロッテルダム国際映画祭のタイガー・コンペティション部門に選出され、その後も、ヨーテボリ国際映画祭、全州国際映画祭など多くの映画祭で上映されている。また、アリを演じたザキ・ユーセフは、本国デンマークでは俳優のみならず、TVシリーズの脚本家としての顔を持っている。本映画祭がジャパン・プレミアとなる。
監督:ウラー・サリム
1987年、デンマーク生まれ。イラク人の両親を持つ。自身の経験をインスピレーションとして映画制作に取り組んでいる。2018年にデンマーク国立映画学校を卒業し、プロデューサーであるダニエル・ミューレンドルフと共に制作会社Hyæne Film を設立。本作は長編デビュー作となる。