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国際コンペティション

ファルハ
Farha

上映日時
7/17(日)17:00 多目的ホール
7/20(水)11:00 映像ホール
配信日時
7/21(木)10:00 ~ 7/27(水)23:00
隠れた食糧庫の扉の隙間から覗く地獄…。
実話を基にした、緊迫の戦争女性映画。

1948年のパレスチナ。小さな村に住む14歳のファルハは、周囲からの女子に対する結婚圧力をはね除けて、都市での教育を受けることを望んでいた。しかし、国内の情勢は悪化の一途をたどり、村にも危険が迫ってくる。

©TaleBox 2021

監督:ダリン・J・サラム
出演:カラム・ターヘル、アシュラフ・バルフム、アリ・スリマン、タラ・ガッモー

2021年 / ヨルダン、スウェーデン、サウジアラビア / 92分

 

外の状況は分からず、扉の隙間だけから見える戦禍の様子が、より観客の恐怖心を煽り、戦争の酷さが伝わってくる。優れた戦争映画であるだけでなく、アラブ社会におけるひとりの女性の自立の物語になっている点が見事である。母が聞いた、ある難民女性の「ナクバ」の日の実体験にインスパイアされて脚本を書き、長編デビューを果たしたのはヨルダン人監督のダリン・J・サラム。アムジャド・アル=ラシードと共同監督をした『The Parrot』(16)がドバイ国際映画祭の短編コンペティション部門に選ばれ、その後数々の映画祭で受賞し、注目を集めた。ヨルダン映画として初めてのスウェーデンとの合作となった本作は、トロント国際映画祭でプレミアされ、釜山、ローマ、ヨーテボリなど、数多くの主要映画祭で上映されている。一年半にも及んだオーディションで選ばれた、ファルハを演じるカラム・ターヘルは、演技未経験とは思えない力強い演技を見せている。


監督:ダリン・J・サラム

監督:ダリン・J・サラム

ヨルダン出身の脚本家・映画監督。南カリフォルニア大学提携の紅海映画芸術研究所(RSICA)で修士号を取得。これまで5本の短編映画を監督、そのうち『Still Alive』(10)、『The Dark Outside』(12)、『The Parrot』(16)は複数の映画賞を獲得、各地の国際映画祭で上映された。ベルリナーレ・タレント2021のほか、ロバート・ボッシュ財団の2015年映画賞、シテ・アンテルナショナル・デ・ザールの2017年アーティスト・イン・レジデンス・フェローシップ、フィルム・インディペンデントの2018年グローバル・メディア・メーカーズ・フェローシップに選出された。国際映画祭の審査員の経験もある。アンマンに拠点を置くヨルダンの制作・人材育成会社TaleBoxの共同設立者兼経営パートナーも務める。長編デビューとなる本作は2021年の第46回トロント国際映画祭でワールド・プレミア上映された。

メッセージ

本作がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭でジャパン・プレミア上映されることになり、とてもうれしいです。本作は、何年もかけて私にたどり着いた物語であり、日本の観客の皆さんと今回初めて分かち合えることは大きな喜びです。


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