国際コンペティション
マグネティック・ビート
Magnetic Beats|Les Magnétiques
- 上映日時
- 7/18(月・祝)14:20 映像ホール
- 7/20(水)17:00 多目的ホール
- 配信日時
- 7/21(木)10:00 ~ 7/27(水)23:00
魂のビートを刻め!冷戦下の80年代、
ラジオ放送に青春を懸けた若者たちのドラマ。
ブルターニュ地方の田舎町で、無許可のラジオ放送に没頭する兄弟。兄のジェロームはそのカリスマ性を活かしたDJ、弟のフィリップは技術面を担っていた。しかし徴兵のため、フィリップは西ベルリンへ渡ることになる。
監督:ヴァンサン・マエル・カルドナ
出演:ティモテ・ロバール、マリー・コロン、ジョゼフ・オリヴェンヌ
2021年 / フランス、ドイツ / 98分
冒頭のミッテラン大統領の選挙勝利に歓喜する若者たちのシーンから、冷戦下の西ベルリンの様子、あるいは、ひとりの女性と兄弟との三角関係…。時代設定だけでなく、物語や映像も映画の王道とも呼べる、どこかレトロな佇まいが特徴の青春ドラマを監督したのはヴァンサン・マエル・カルドナ。名門・フランス国立映画学校フェミスの卒業制作『Coucou-les-Nuages』(10)がカンヌ映画祭シネフォンダシオンの第2席を獲得し、長編デビューとなった本作では、2021年の同映画祭監督週間でフランス語映画の中から選ばれるSACD賞を受賞したほか、見事セザール賞では新人監督賞を受賞した。俳優陣では、弟フィリップを演じたティモテ・ロバールは、本作でセザール賞有望若手男優賞にノミネートされた。兄ジェロームを演じたジョゼフ・オリヴェンヌの自然なオーラは、『イングリッシュ・ペイシェント』(96)などで知られる、母のクリスティン・スコット・トーマスから受け継いだものかもしれない。
監督:ヴァンサン・マエル・カルドナ
1980年、フランス・ブルターニュ生まれ。フランス国立映画学校フェミスの監督学科に入学。卒業制作『Coucou-les-Nuages』(10)はカンヌ映画祭シネフォンダシオンにおいて第2席を獲得した。本作が初長編監督作である。
メッセージ
本作は共同脚本で作ってみたいという思いから始まりました。最初に私が敬愛する同世代の脚本家たちを集めました。ロマン・コンパン、クロエ・ラルーシ、マエル・ル・ガレ、カトリーヌ・パイエ、ローズ・フィリッポン。1980年代の初期に生まれた人たちです。私たちが生まれた世界が、デジタル革命によって、どれほど夢のような別世界に変貌したのかを探りたかったのです。時代の流れの中で私たち自身がどう変わったのかを見つめるために。