国内コンペティション 短編部門
似ている
Similarity
- 上映日時
- 7/18(月・祝)10:30 多目的ホール
- 7/22(金)14:20 映像ホール
- 配信日時
- 7/21(木)10:00 ~ 7/27(水)23:00
脚光を浴びるこの絵…まさか盗作!?
三者三様の思惑がもつれ合うダーク・コメディ。
世界的な広告賞を取ったデザイナー・田中が働く会社に、旧友の有作が面接にやってくる。そこで有作が見せた絵が、田中の受賞作と酷似していたことで社内は大混乱。田中は事態を収拾させるべく有作の家を訪ねるが…。
監督:木村輝一郎
出演:大迫一平、ミネオショウ、森レイ子、青山海美、ジャン・裕一、亀田侑樹、神原哲、クマール、中神円、二神光、横内亜弓
2022年 / 日本 / 25分
名声を手に入れたはずが、一転して窮地に追い込まれる男。何も知らないどこか世間からずれている男。そして密かに計略を巡らすその妻。ひと癖ある登場人物が巻き起こす騒動は、やがて人間の浅ましさや不純な承認欲求の厄介さを軽妙かつ皮肉たっぷりに浮き彫りにしていく。その巧みな筋運びは、音楽や環境問題を題材にしたドキュメンタリー、企業広告など、幅広いジャンルの映像制作に携わってきた木村輝一郎監督の経験値と洞察力のなせる業だろう。大作からインディペンデント映画まで幅広く活躍する大迫一平が演じる田中の俗物ぶりと、多くの監督に重用されるミネオショウ演じる有作のとぼけた調子の掛け合いに、切れ味鋭い追及を繰り出す有作の妻・栄美を演じる森レイ子。さらに脇を固める個性豊かな俳優陣がこの風刺劇にリアリティを持たせている。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。
監督:木村輝一郎
東京都出身。大学で自主映画制作の後、映画美術助手としてキャリアをスタート。音楽や環境問題のドキュメンタリー監督を経て、企業広告、TV番組演出を中心に活動中。
メッセージ
「本当にやりたいことができないのは忙しさのせい」という言い訳が、コロナ禍で通用しなくなりました。広告映像の仕事が3カ月ストップしたことをきっかけにスタートした、ある意味では言い訳の映画です。それぞれに欲求不満を抱え、ぶつかり合い、言い訳を言う、人間らしいキャラクターたちを個性的な俳優陣が時にコミカルに、時にシリアスに好演しています。ぜひお楽しみください。