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ワイルド・メン
Wild Men|Vildmænd

上映日時
7/19(火)14:20 映像ホール
7/23(土)10:30 多目的ホール
配信日時
7/21(木)10:00 ~ 7/27(水)23:00
拝金主義の現代社会なんてクソくらえ!
風刺たっぷりのクライム・バディムービー。

ミッドライフ・クライシスの問題を抱えたマーティンは、今の生活から逃れ、森の中で原始人の服を着て暮らし始めた。しかし、ケガをした麻薬の運び屋が森に迷い込んでくると、二人は共に追われる身となる。

©Rasmus Weng Karlsen

監督:トマス・ダネスコフ
出演:ラスムス・ビョーグ、ザキ・ユーセフ、ソフィー・グロベル、ビョルン・スンクェスト

2021年 / デンマーク、ノルウェー / 104分

 

獣の皮に身を包んだ謎の男が、コンビニエンスストアでむしゃむしゃ商品を食べ始める冒頭のシーンから、この作品が普通ではないという雰囲気を漂わせ、そのテンションはラストの瞬間まで途絶えることはない。北欧版『ファーゴ』(96)といった趣の作品だが、ミッドライフ・クライシスや強欲な社会の批判といった現代的要素を盛り込んでくるのが、いかにも北欧らしいと言えるのではないだろうか。日本では、短編『パフ・パフ・パス』(13)が札幌国際短編映画祭とショートショート フィルムフェスティバル & アジアで上映されたトマス・ダネスコフ監督は、本作の国内外での成功により、一気に注目監督へと駆け上がった。主演を務めるラスムス・ビョーグとザキ・ユーセフは、2019年の本映画祭で監督賞を受賞した『デンマークの息子』(19)でも主要キャストとして共演していたが、他のキャストも、北欧の映画・TVの世界で活躍する人気俳優たちが揃っている。


監督:トマス・ダネスコフ

©Petra Kleis

監督:トマス・ダネスコフ

1989年生まれ、デンマーク出身。独学で映画を学び、2015年に低予算長編『The Elite』でCPH PIX(コペンハーゲン国際映画祭)で新人監督賞を獲得し、周囲を驚かせた。DR制作モキュメンタリーシリーズ「Joe Tech」を手掛けた後、自身のキャリア最大の作品となる本作の制作に着手した。

メッセージ

本作は男について、特に男がいかに自分の気持ちを表現するのが下手であるかについての映画です。私も自分自身の問題を語るのは得意ではありません。でも、生まれたばかりの息子には、上手に話せるようになってほしいと思っています。息子が落ち込んでいる時に、自分の感情を抑えるように注意したり、「男らしくしろ」などと言う人がいなくなることを願います。そこからすべてがうまくいかなくなるからです。困難に陥った時は、どう助けあえばいいのか話し合わないといけません。沈黙を強さと勘違いするのをやめ、互いに心を開くにはどうしたらいいのか。それができれば、もう少し上手に「怖い」と感じられるようになると思います。


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