国際コンペティション
クイーン・オブ・グローリー
Queen of Glory
- 上映日時
- 7/18(月・祝)11:00 映像ホール
- 7/21(木)14:50 多目的ホール
- 配信日時
- 7/21(木)10:00 ~ 7/27(水)23:00
本作は作品権利上の都合により、オンラインでの視聴回数には制限があります。映画祭期間中であっても、再生回数が300回に達した時点で配信終了となります。予めご了承ください。
エリート黒人女性が自身の生き方を見つめ直す、
アメリカあるある満載のコメディ。
ガーナ系アメリカ人サラは、アイビー・リーグの大学で博士課程を取得中。しかし、そのキャリアを捨て、妻のある恋人とオハイオへ越そうとしていた。その矢先、母が急死し、ブロンクスにある書店の経営者になってしまう。
©Anthony Thompson
監督:ナナ・メンサー
出演:ナナ・メンサー、ミーコ・ガットゥーゾ、オベロン・K・A・アジェポン、アダム・レオン、ラッセル・G・ジョーンズ、アーニャ・ミグダル
2021年 / アメリカ / 78分
突然の母の死により、これまで交わることのなかった人々と関係する中で、少しずつ優しくなっていくサラが愛おしい。プレミアされた2021年のトライベッカ映画祭で最優秀新人監督賞を受賞、インディペンデント・スピリット賞でも第一回作品賞にノミネートされた。サラを演じるナナ・メンサーはNetflixのシリーズ「ザ・チェア ~私は学科長~」に出演する注目の若手女優だが、本作で監督デビューを果たし、脚本も自身が書いている。共演者も実力派揃いで、書店の店員ピットを演じたミーコ・ガットゥーゾは本作でインディペンデント・スピリット賞の助演男優賞にノミネート。だらしない恋人役のアダム・レオンは、監督長編デビュー作『ギミー・ザ・ルート ~NYグラフィティ~』(12)がサウス・バイ・サウスウエスト映画祭の審査員賞を受賞、カンヌ映画祭ある視点部門にも選出され、2作目の『浮き草たち』(16)は東京国際映画祭のコンペティション部門に選出されている。
©Stephanie Diani
監督:ナナ・メンサー
ガーナ系アメリカ人の脚本家、監督、プロデューサー、女優。主演、脚本さらに初監督も務めた本作はトライベッカ映画祭の奴隷解放記念日プログラムの1本として、USナラティブ・コンペティション部門でプレミア上映された。Netflixのコメディシリーズ「ザ・チェア ~私は学科長~」にサンドラ・オー、ボブ・バラバンと共にレギュラー出演中。2021年にオフブロードウェイの舞台「Nollywood Dreams」に再登板した。HBO制作「Random Acts of Flyness」シーズン2とアマゾン制作「The Power」の脚本を担当、Netflix制作「ボンディング ~男と女の事情~」シーズン2では共同脚本のほか出演も果たした。これまで『パパと娘のハネムーン』(18)、『Farewell Amor』(20)、『The King of Staten Island』(20)、『アフター・ヤン(原題)』(21)などの映画に出演した。
メッセージ
世界にはこの物語が必要だと思いました。それはどこにもない物語だったから。西アフリカの物語は西洋の観客が望むような枠に収まるものではありません。私の両親や、本作に登場したサラの両親の文化である、アシャンティ文化では歓喜や祝福が痛みや喪失のすぐ近くに存在することがあります。アシャンティの民話で描かれる人生にはドラマとコメディが共存し、一方が盛り上がりすぎると、もう一方が抑えに入るのです。