長編コンペティション部門
ホワイト・サン/White Sun◊ジャパン・プレミア◊
7.17(月・祝)17:00
7.19(水)14:30
<2016年/ネパール、アメリカ、カタール、オランダ/89分>
ネパールの山村に暮らす人々の心の機微を通し、
内戦が残した傷跡を映し出す。
ネパール人民解放軍の兵士だったチャンドラが、山の頂に住む父の葬儀のため村に戻ってくる。しかし彼は、遺体を川まで運ぶという物理的な困難だけでなく、彼をよく思わない村人との確執にも苦悩していた。
©2016 Aadi Production and Louverture Films.
監督:ディーパック・ラウ二ヤール
出演:ダヤハン・ライ、アシャ・マグラティ、ラビンドラ・シン・バニヤ、スミ・マッラ、アムリット・パリヤール、サラダ・アディカリ、ディーパック・チェットリ、デシュバクタ・カナル
<解説>
初長編作品『Highway』(12)が2012年のベルリン国際映画祭パノラマ部門で上映され、ネパール映画として史上初めてカンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの3大映画祭に招待されたディーパック・ラウニヤール監督の長編第二作となる本作。1996年から11年にわたったネパール内戦を背景に、市井の人々の複雑な感情の機微を描いた本作は国際的に高く評価され、2016年のヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門でワールド・プレミアを皮切りにトロント国際映画祭、釜山国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭など数多くの映画祭に招待されたほか、河瀬直美監督が審査委員長を務めた2016年のシンガポール国際映画祭ではアジア長編映画コンペティション部門の作品賞を受賞している。本映画祭にてジャパン・プレミア。またネパール映画のノミネートは、本映画祭では初となる。
監督:ディーパック・ラウ二ヤール
長編デビュー作となった『Highway』(12)は、ネパール映画として初めてベルリン国際映画祭をはじめ著名な国際映画祭で上映され、ネパール国内ではタブーを扱った意欲的な作品として物議を醸した。またニューヨーク近代美術館で開かれた 企画上映ContemporAsianでも上映され高く評価された。本作は長編二作目になる。