長編コンペティション部門
ひかりのたび/Dream of Illumination澤田サンダー監督インタビューはこちら>>
7.17(月・祝)17:30
7.20(木)10:30
<2017年/日本/91分>
モノクロの映像に射す、断絶した父娘を繋ぐ
一筋の“ひかり”とは。
不動産業を営む植田は、4年前にやって来た六条町の土地を次々と外国人に売っていた。父の仕事の影響で転校続きだった娘・奈々は、最も長く住んだこの町で暮らし続けたいと思っていたのだが…。
©2017「ひかりのたび」制作委員会
監督:澤田サンダー
出演:志田彩良、高川裕也、瑛蓮、杉山ひこひこ、萩原利久、鳴神綾香、山田真歩、浜田晃
<解説>
画家の増山麗奈氏とコンビを組んで発表した「幼なじみのバッキー」が第10回岡本太郎現代芸術賞に入選するなど、異色の経歴を誇る澤田サンダー監督。2010年の伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞で中編の部・大賞を受賞した初長編監督作品『惑星のささやき』(11)が数々の映画祭に招待され、また2015年にも伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞で本作『ひかりのたび』が大賞を受賞。澤田サンダー監督は、同映画祭で史上初めて二度の大賞受賞となった。その後、全編群馬県内で撮影され完成した本作は、父と娘の断絶した関係を、静粛なモノクロの映像の中に激しく描き出している。主人公の父娘をそれぞれ『ローリング』(15)の高川裕也、『わたしのまち』(15)の新星・志田彩良が演じるほか、数多くの作品に出演する個性派・山田真歩や、名悪役で知られる浜田晃らが脇を固めている。
監督:澤田サンダー
青森県出身。環境学者の父を持つ。大学を卒業後、地上げなどの不動産業、商社での苦情処理、ライターなどの職種を経験。2007年に岡本太郎現代芸術賞に入選し、現代美術の分野でキャリアをスタート。2012年に36歳で東京藝術大学大学院映像研究科を修了。伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞中編の部大賞を2010年、2015年と二度受賞。2015年には現代美術の若手育成機関で知られるACACで映像作品の個展も開催し、現代美術と映画を横断する形で活動する。