国際コンペティション
エフラートゥン
Eflatun|Eflâtun
- 上映日時
- 7/17(月・祝)11:00 映像ホール
- 7/20(木)17:30 多目的ホール
- 配信日時
- 7/22(土)10:00 ~ 7/26(水)23:00
盲目の時計修理の女性と写真が趣味の男。
レトロな色彩で描かれる切ないラブロマンス。
父の仕事を継いだエフラートゥンは、子どもの頃に父が教えてくれた影や音を使った遊びの想い出を心の糧に、日々を過ごしている。彼女は、かつて黄色の傘を貸してくれた男性の声に恋をしていたが…。
©Karakuş Film
監督:ジュネイト・カラクシュ
出演: イレム・ヘルヴァジュオウル、ケレム・バーシン、ナザン・ダイパー、エルマン・オカイ、メリサ・アクマン、ユルディズ・クルトゥル、セミハ・ベゼク、ローザ・チェリック
2022年 / トルコ / 103分
互いに孤独な男女が恋に落ちる。盲目の女はかつて男の声に恋をし、自分の時計修理の店にやってきた男に気づく。写真が趣味の男は、女の写真を撮り続ける。二人は心を通わせ合うが、男の母は盲目の女を認めず、やがて別れの時が訪れて…。非常にクラシカルなラブストーリーだが、所々に挿入されるアニメーションや、少しセピアがかった色調の映像が新鮮で、他の恋愛映画とは一線を画す雰囲気を醸し出している。監督のジュネイト・カラクシュは短編映画『Sûret』(13)が国内外の映画祭で高い評価を得て、トルコ政府の文化観光省からの助成金を獲得し本作で長編デビューを果たした。エフラートゥンを演じたドイツ生まれのイレム・ヘルヴァジュオウルは数々のTVシリーズに出演、オフラズを演じたケレム・バーシンも日本でも公開された『レッド・ホークス』(18)に主演するなど、共にトルコの人気俳優として活躍している。
監督:ジュネイト・カラクシュ
1980年9月、トルコのアンカラに生まれる。ガジ大学コミュニケーション学部でラジオ・テレビ・映画を専攻。その後、写真の学位も取得し、写真展を開催。短編映画『Sûret』(13)が、国内外の著名な短編映画祭で数々の賞を獲得する。初の長編映画となる本作は、文化観光省映画総局から製作支援を受けて製作された。
メッセージ
目が見えないのはどんな気持ちでしょうか?愛する人や蝶や、木々、空、あなたのお母さんも見たことがない。そこにあるのは闇だけでしょうか?暗闇を知っているのは、目が見える人たちです。目の見えない女性は暗闇を知っているでしょうか。間違いなく、彼女たちの暗闇は、私たちの知らない世界を映し出しているはず。それは音と匂いと手触りで再定義された世界です。