国内コンペティション 長編部門
繕い合う・こと
Mending Cracks
- 上映日時
- 7/16(日)14:20 映像ホール
- 7/19(水)11:00 多目的ホール
- 配信日時
- 7/22(土)10:00 ~ 7/26(水)23:00
兄と弟。それぞれの、心のほころび。
消すことは出来ない。でも、繕うことは出来る。
亡き父の跡を継ぎ、金継ぎ師の道を選んだが、あるわだかまりを抱える兄・護。これといった目標もなく、父を継いだ兄に対して焦りや羨望から苛立ちを覚えている弟・幹。不器用な兄弟と周囲の人々が織り成す物語。
©2023 Kazuaki Nagaya
監督:長屋和彰
出演:長屋和彰、黒住尚生、菊池豪、山本由貴、ふくだみゆき、大沢真一郎
2023年 / 日本 / 92分
年の瀬、規則正しい生活を送る兄のもとに、どこかふらふらとした弟が帰ってくる。家族の約束事である年末の大掃除をするために。兄は日常の繰り返しを大切にする。早朝、ストーブをつけ、米を研ぎ、朝食を作る。仕事場に着くと、丁寧に豆を挽き、コーヒーを淹れる。対照的な弟は、だらしなく炬燵で寝てしまう。ぎくしゃくとした日々を過ごすうち、それぞれの抱え続けた思いが交錯する瞬間がやってくる…。監督は、俳優として活躍する長屋和彰。主演・脚本・編集も務め、初長編監督作品として本作を完成させた。余白のある撮影と独特の間合いの編集には、俳優の持つ力を信じ、それを掬い取ろうとする監督の心意気が感じられる。それは、役者から監督へと一歩を踏み出した長屋にとって大きな強みとなる。飄々と弟を演じる黒住尚生は、長屋と共に兄弟の絶妙な距離感を息のあった芝居で見せる。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。
監督:長屋和彰
1987年生まれ、東京都出身。普段は役者として映画やドラマ、舞台などに出演し幅広く活動している。近年の出演作に映画『カメラを止めるな!』(17)、『わたしは光をにぎっている』(19)、『ホットギミック ガールミーツボーイ』(19)、『美しいロジック』(19)などがある。本作が初の監督・脚本作品である。
メッセージ
映画製作初心者の私にたくさんの方が力を貸してくれて完成した映画です。ご覧になった皆さんがこの映画をどのように評価してくれるのか期待と不安が入り混じっておりますがワクワクしております。関係者の皆様、応援し続けてくれている皆様、そして選出していただいた映画祭に感謝しております。これから応援してくれる皆様よろしくお願いいたします。この映画祭を皮切りにより多くの方にお届けできるよう今後も走り続けます。